ディスカヴァー携書<br> 円高・デフレが日本を救う

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ディスカヴァー携書
円高・デフレが日本を救う

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784799316351
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

内容説明

アベノミクスとは何か?「超金融緩和」による株高、円安、国債市場の混乱であり、景気刺激の先食いによるコストとリスクの先送りだ。この二年で、戦後積み上げてきた日本の国富の三分の一が吹き飛んだ。今後、経済はコストとリスクを支払う局面に入る。危機などどこにもなかった経済は、無謀な政策により、危機に陥る危機となってしまったのだ。しかし、日本経済は絶望的ではない。政策は悪いが、日本経済自体を悲観する必要はない。間違った政策を取り除けば、日本経済は自ずと力強さを少しずつ回復していくのだ。本書では、アベノミクスという経済政策の誤りを論じ、アベノミクスに代わる「他の選択肢」を示す。

目次

第1章 経済政策と政策論争の危機
第2章 日本経済はヤバくない
第3章 アベノミクスの成功という日本の失敗
第4章 黒田バズーカの破壊的誤り
第5章 アベノミクスの根本思想の誤り
第6章 日本経済の真の問題
第7章 アベノミクスの代案を提示しよう
第8章 真の成長戦略
第9章 円高・デフレが日本を救う
終章 異次元の長さの「おわりに」

著者等紹介

小幡績[オバタセキ]
1967年生まれ。1992年東京大学経済学部卒。大蔵省(現財務省)入省、1999年退職。2000年IMFサマーインターン。2001年~3年に一橋大学経済研究所専任講師。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。2003年より、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)運用委員。行動派経済学者として知られ、TV、雑誌等のメディアのほか、自身のブログ等でも積極的に発言(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

85
国債を買うおカネがあったら教育に使えと。どうせなら理系大学院や高等専門学校のスーパー高等教育と幼稚園・小学校の初等教育に使ってほしいのが個人的な希望。前者はガンダムに出てくるような「スペースコロニー」を作ってくれるかもしれないし、後者は大多数にとっての貧困防止になる。そのどちらでもない、真ん中あたりはとくに官が大金を使わなくとも、民がどうにかしてしまうと思う。2015/02/23

メタボン

17
☆☆☆ 「リフレはやばい」に続き読了。アベノミクスの雲行きが怪しくなってきた現在では、筆者のような主張もむべなるかなとも思われる。しかし肝心の「処方箋」に現実味が感じられないのが残念。そこをもう少し突っ込んでくれれば傾聴に値すると思う。「個の教育」が大事であり、「教育する者を教育する」という考え方は共感。2015/09/07

Y田

8
2015年刊行で、反リフレの立場の本。よくわからない部分もなるほどと思う部分もあった。◉主な主張としては、強い円を背景に海外に投資するべきであり、賃金と雇用を守った上でならデフレはコスト減だから良いことだ,政府は緊縮で民間で各自やる,地方活性化重視という感じか。◉興味深いのは、現状の認識。今は成長するのではなく成熟する経済、デフレは単なる結果、円の価値上昇は良いこと、という前提だなと感じる。勉強不足でこの是非は分からない。最近は自分がリフレ派の情報に偏ってる気がしてたので知れて良かったと思う。2019/12/25

こも 旧柏バカ一代

8
なんか今迄聴いてた景気判断と違い過ぎて判断が出来ないが、間違ってるようには思えない。 特に人材の育成をしろってのは物凄く同意する。2019/05/22

小鳥遊 和

7
中原圭介『インフレどころか世界はこれからデフレで蘇る』(2014)の感想を書きたいが当サイトに見当たらず、同趣旨の本書を選んだ。今、総選挙前で、立憲民主党が「物価上昇ゼロ+賃金アップ」と公約を出した途端「インフレなしに経済成長と賃上げは無理。民主党政権の二の舞だ」と怨嗟の声が挙がった。ヤル気のある若い人の声ならばよいが、実際には高所得・高資産額の人か円安・株高で稼ごうという投機家がノイジーマイノリティとして騒いでいると思われる。中原著も本書も「デフレのほうが経済成長し易い」と説得力をもって論じているのだ。2024/10/09

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