内容説明
時代がシャネルを形づくり、シャネルが時代を変えてきた。二十世紀の女性にラディカルな革命を起こしたシャネル。豊富な新資料によって明らかにされる、その変革の源。
目次
誕生の地
母の死
失われた年月
自立への第一歩
結婚の誘惑
自立への渇望
アーサー・カペル
ファッション都市パリ
リゾート地
戦争とベル・エポックの終焉〔ほか〕
著者等紹介
チェイニー,リサ[チェイニー,リサ] [Chaney,Lisa]
英国生まれ。パリで結婚後、現在は英国在住。歴史と文学の教師のかたわら、テレビ、ラジオ、サンデータイムズなどの新聞、雑誌で、文化史を中心に、講演、執筆活動を行う
中野香織[ナカノカオリ]
明治大学国際日本学部特任教授。東京大学大学院修了、英国ケンブリッジ大学客員研究員を経て、フリーランスの服飾史家・エッセイストとして活躍中の2008年、明治大学が国際日本学部を創設するにあたり、特任教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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読書ニスタ
51
ガブリエル・ココ・シャネル。捨て子として、娼婦として、針子として生まれ、ファッションの1000年帝国を作った女。ピカソ、ダリ、時代の寵児と浮名を流し、ビジネスの糧とする。彼女の中心には、常に仕事があった。生きるため、自己表現のために、在り来たりの人生を捨てたと見るべきか。戦いに身を置いた人生。「私はあまりにもたくさんの涙を流した。でも、もうこれ以上、泣くことはないわ。人が泣かなくなったとき、それはその人が幸福を信じなくなったときよ」 泣くのは、幸せを信じているからかあ、戦いに明け暮れた人の言葉は深い。2020/05/06
Crystal.B
2
ココ・シャネルについては、ファッション雑誌等で何度も特集されていたので、予備知識はありましたが、伝記としてここまでがっつり読んだのは初めてです。若き日の恋心と野心に満ちた眼をしている姿がすぐに想像できたし、デザイナーとして事業家として成功の階段を駆け上っていくあたりはまさに「新時代の女」でした。現在のモデルが痩身がよいとされるのは、シャネル自身がスレンダーだったからというのも初めて知りました。それまでは、女性はふくよかなのがよしとされていたとのこと。それだけは個人的に残念かな?ダイエットしよう^^;;2014/12/21
の
1
ファッションデザイナー、ココ・シャネルの伝記。悲惨な青春時代、同性愛を含む波乱万丈な恋模様、二度の世界大戦と恐慌、と彼女を取り巻く状況は決して恵まれていなかったのだが、逆に恵まれていなかったからこそ革新的なファッションを発明できたとも言える。男性的なパンツルックや、華美を廃したシンプルなデザインの帽子、女性の匂いを強調する香水など、それまでの男性的な価値観のもとで作られたファッションへの挑戦精神が、彼女のデザインからは感じ取れる。ファッションは心の中に見える。2014/07/27
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