内容説明
国境を自由に超えるグローバル企業と“ハイパーノマド”。グローバル版出稼ぎ“下層ノマド”の超格差社会到来!?これは、未来予想ではない。すべての人がノマドを強いられる現実が、始まっている。
目次
第1章 ジャック・アタリのノマド論
第2章 グローバルエリートとしてのノマド
第3章 ノマド化する業務と下層ノマド
第4章 起業家ノマド
第5章 次世代のノマドを育てる
第6章 ロケーション・インディペンデント(デジタルノマド)
第7章 ノマド化する時代を生きるためのヒント
著者等紹介
大石哲之[オオイシテツユキ]
作家・経営コンサルタント。1975年生まれ。慶應義塾大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)を経て、学生のキャリア支援ベンチャーを共同創業、その後コンサルタントとして独立し、著作活動を始める。近年は、グローバル時代のキャリア、ノマドに関する言説が注目を浴び、会員制のサロン“ノマド研究所”を主宰、世界中から参加するメンバーと日々熱い議論を戦わせている。大石哲之事務所代表、株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、株式会社タグボート監査役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ほよじー
11
★★★この本で言う「ノマド」は流行りのノマド、フリーランスとはちょっと違う。もう少し大きなテーマ。世界のグローバル化、ボーダーレス化、フラット化を踏まえた上での「ノマド」。国も会社も守ってくれない時代の個人の放浪者としての働き方。お隣の韓国では既に起きている就職の超氷河期。TOEIC900点のエリートでも海外に職を求めざるを得ない状況。終身雇用が崩壊しつつある日本も危ないかも?何れにしても英語くらいは話せないと。。。2013/08/20
k7ight
5
国民全員がノマド化を強いられる時代が到来する。一言にノマドと言っても、階級のようなものがあり、下層ノマドになってしまうと悲惨な人生が待っている。本書ではハイパーノマドと紹介されているロケーション・インディペンデントな仕事ができる人材になることが推奨されていうように感じた。実際に海外という視点で物事を考えることで、最適な場所で仕事をしている人の事例も紹介されている。逆オフショア型の業務方法などはなるほどと思った。日本で成功したら海外へ、という時代は既に終わったのだと実感した。2013/04/24
ゆっち
4
ドゥールーズ、アタリのノマド論を用いて丁寧に解説、論点整理されているので、体系的に「ノマド」が理解できます。通信技術、運輸技術の発達で世界がグローバル化、ボーダレス化していて、もはや国家・会社組織の概念は形骸化している。よりフェアに個人が評価される一方、所属する組織の後ろ盾がなくなるので、競争はシビアになるんだね。2013/05/02
Wyoshi
4
ん~、正直、もう結構当たり前になっている話の紹介。いろいろな言い方をしているけど、要はグローバル化による人材の流動化が日本にも襲来してるよ、将来はそのつもりでね、ということ。こういう本を読むと、すべての人がノマドになるのか、と思うけど、そんなことはないと思う。結局はラストワンマイルジョブというのがほとんどであり、ほとんどの人は中間層ノマドになるだけでしょう。それはすでに起こっている。少なくともそれには落ちこぼれないようにする必要はあるだろう。2013/04/26
are8591
3
市場原理が進み人や企業がノマド化していくと、『国』が衰退するであろうというジャック・アタリの未来予測が現実のものとなりつつある時代を私たちは生きている———というマクロなお話です。投資家の利益を優先するよう強いられている国を運営する人達は、率先してグローバろうと規制緩和するわけですが、その結果国力が低下し最悪滅ぶかもしれない。なら早めに保護する方へ舵を切ったほうがいいんじゃないかな。ミクロに各論的に『仕事』について考えたい人には、『十年後に食える仕事 食えない仕事』も合わせて読むのをお勧めします。2014/07/09
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- 和書
- 石本隆一評論集 3




