ディスカヴァー携書<br> 中国人との「関係」のつくりかた

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ディスカヴァー携書
中国人との「関係」のつくりかた

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  • サイズ 新書判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784799311943
  • NDC分類 338.92
  • Cコード C0234

内容説明

中国人の人間関係のつくりかたの原理「グワンシ」。組織を重んじる日本的ビジネス形態とその背後の価値観からは理解しがたい概念だが、かつて日本の「ケイレツ」も、米国にとって理解しがたい概念だった。自由、公正、平等を標榜する欧米型市場主義社会にとって、このような排他的関係性社会は容認できるものではなかったからだ。そして、その「排他的関係性社会」がいま台頭する中国にもある。それが「グワンシ」なのだ。日本では関係性が組織を軸に構築されるが、中国では個人を軸に構築される。違いはそれだけだ。排他的なのは共通なのだ。「グワンシ」は、視点を変えれば日本人には理解できない概念ではない。ここに気づけば、難しいと思われる中国ビジネスも楽になるのではないだろうか。

目次

第1章 中国理解と進出の鍵、グワンシ(グワンシがいかに重要か?;グワンシがなぜ必要になってきたのか?;グワンシは、どのように生まれ、根付いてきたか?)
第2章 グワンシの、欧米や日本の人的「関係」との決定的な違い(グワンシと他文化のソーシャル・ネットワークとはどこが違うか?;グワンシと日本の「和」は、どこが違うのか?;中国社会と日本社会は欧米社会とどこが違うか?)
第3章 グワンシの負の部分からいかに逃れ、その利点をいかに活用するか?(グワンシの最大の機能とは?;グワンシによる腐敗事件、どんなことが起こっているのか?;グワンシの何が問題か?;グワンシのマイナス面は、今後、弱まっていくのか?)
第4章 中国人社会における社会装置としてのグワンシ(「法律」とグワンシでは、どちらが優先されるのか?;グワンシは何によってつくられるか?;どのようにして、グワンシを築いていくのか?;日本企業と中国人従業員、すれ違いの理由;グワンシの拡大としての中国人ネットワーク)
第5章 グワンシをいかに活用するか?日本企業への実践的アドバイス(日系企業のスト事件、なぜ起こったか?;グワンシの肯定的側面を、いかに有効活用するか?;中国人の特性を生かし学び、幸福な「関係」をつくる)

著者等紹介

ツェ,デイヴィッド[ツェ,デイヴィッド][Tse,David K.]
謝貴枝。香港大学商学院国際マーケティング学部長。香港中文大学経営学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校にて経営学修士(MBA)、経営学博士(Ph.D.)取得。カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学で10年間教鞭をとった後、香港、中国、米国、欧州の大学で研究を重ね、1998年香港大学国際マーケティング学部教授に就任。また、同大学に華人経営研究センターを設立し所長に就任した。国際マーケティング、中国マーケティングの権威であり、グワンシ(関係)システム研究の第一人者として知られる

古田茂美[フルタシゲミ]
香港貿易発展局日本首席代表。国際基督教大学大学院行政学研究科博士前期課程修了(行政学修士MPA)、香港中文大学大学院崇基書院経済学研究科交換留学、神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了(経営学修士MBA)、立命館大学大学院国際関係研究科博士後期課程修了(国際関係学博士Ph.D.)。香港の対外貿易促進を目的に設立された準政府機関である香港貿易発展局香港本局に、1982年、初の日本人スタッフとして入局。東京事務所市場開発部長、大阪事務所長を経て、2005年、日本首席代表に就任、日本市場における貿易促進活動の企画・立案・展開を統括する。2004年から08年まで毎年6~7月期、立命館大学専門職大学院経営管理研究科(EMBA)「華人経営研究と対中事業戦略」担当客員教授を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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