内容説明
若くして一時代を画しながら、結局一時のブームに終わってしまう経営者と、亡くなったあとも長く尊敬される経営者、どこが違うのでしょうか?本書では、長く人から尊敬される、本物の人の条件を「人物力」と呼び、それを身につける方法をお話ししていきます。あなたを「人物」にする12の要件と8つのステップ。
目次
第1部 「人物」の見分け方(人物力とは何か?;「人物」をどうやって見分けるか?)
第2部 「人物」になる方法(心理学から見た「人物力」;人物力養成 8つのステップ)
著者等紹介
小宮一慶[コミヤカズヨシ]
経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表。十数社の非常勤取締役や監査役も務める。1957年、大阪府堺市生まれ。81年に京都大学法学部卒業。東京銀行に入行。84年7月から2年間、米国ダートマス大学経営大学院に留学。MBA取得。帰国後、同行で経営戦略情報システムやM&Aに携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に転じ、国際コンサルティングにあたる。その間の93年初夏には、カンボジアPKOに国際選挙監査員として参加。94年5月からは、日本福祉サービス(現セントケア)企画部長として在宅介護の問題に取り組む。96年に小宮コンサルタンツを設立し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あすなろ
66
語弊を恐れずに言えば、人物力をテーマにした軽めの諭しを含めた小宮氏の読み物シリーズの一冊。我が身を振り返るにはこうした本も良いものである。僕の捉え方かもしれないが、謙虚に学び続け、品位を持ち、それらを保つことが肝要だと改めて再認識した次第である。そうしてそれらは、日々の様々な自分の貴方の些細な所作に知らず知らずのうちに現れて人に見られてますよ、ということだ。2018/12/09
シブ吉
52
人物力とは何か?筆者の定義では「長期間にわたって尊敬される人」とのこと。人物力がなければ「人を動かす」のは難しい。では、「人物力」を身に着けるためにはどうすれば良いのか?長く人から尊敬されている人たちの「行動」を通し、まずは自分でもできる範囲からやってみようとページをめくる。「むむっ、改めなければマズイなぁ、」普段からの行動が大事なんだと痛感する。「朝起きたら、今日一日、素直でありますように、と願う。寝るときには、今日一日、素直であったかどうかを反省する。」よし、松下幸之助さんの言葉から始めてみよう。2013/11/16
Kentaro
40
言ったことは守る、これはふつうに思っている以上に大事だ。大きな約束なら忘れる人はいないだろうが、軽く口にした小さな約束を守れるかどうかで、自然に、その人に対する信頼が増したり、失われたりする。言ったほうは忘れていても、言われたほうは覚えているものだ。 細かいことは気にしないといったら、それまでかもしれないが、やはり長くつきあって、この人は立派な人だと言われる大前提には、言ったことを守るということがある。 小さな言葉も守る、それが信頼を生む。 約束したことは、小さなことでも必ずメモする習慣をつける ことだ。2019/06/10
Lee Dragon
28
行動で人柄が判断される。この本はどのような行動を取るかで人物力、人から長期にわたり尊敬される人間になるのか、ということが書かれている。読んでいて、全くできてない自分に気がついてまずは行動から変えようと思った。人に貸した本が返ってこないという話は共感した。逆に言うと、本を返すだけで人柄がわかる。約束は必ず守ることも自分の価値を高めること。それが信用を生む。色んな人に会うことで、人を見極める目を持ち、自分の理想を作る、人に会うことで依存関係ではない理想を持てるようになるとのこと。2017/07/16
みやけん
24
★★★☆☆軽くはないが偉そうでもない。なかなか難しいですね。小宮さんの芯の強さと実直さが滲んでいた。2021/12/18