出版社内容情報
戦前から看護婦、保健婦として活躍し、75歳のとき三重県最高年齢でケアマネジャー試験に合格。88歳でサ高住「いちしの里」に勤務、97歳の今も現役で働き続ける池田きぬさん。「こんな年まで仕事続けるとは思わなかったけれど」「辞めようとすると、次の声がかかって」。週2回、人手が足りない日に朝から勤務に入る。「年をとっていることにあぐらをかいてはいけない。仕事するならきちんとしないと」。きびきびと動き、入居者1人1人に親身に声をかける。お世話する入居者はほとんどが自分より年下。みなさんが元気になり、家族の方が喜んでくれるのが何よりの喜び……。
「人生100年時代」が叫ばれる今、「いつまで働かなくてはいけないのか……」と暗くなっている人も多い。そんななか、きぬさんの存在は大きな希望。「高齢になっても働く」ことを前向きにとらえる──。そんなメッセージを発する本。きぬさんの仕事観から、これまでの人生、日常生活、上手に生きる知恵まで、心温まる写真とともに語りおろす。
内容説明
88歳で介護施設に就職、今も週1~2回勤務…。「年寄りだからと甘えてはあかんですね。できることは自分でせな」日々メリハリをもって、「自立した」一人の暮らし。
目次
第1章 97歳、今も現役で看護師をしています(この年まで生きて働いているとは思いませんでした;88歳で現在の職場に。「最後のおつとめ」のつもりで ほか)
第2章 「目の前に仕事がある限り働く」生き方(誕生~10代―働く母に育てられ、「手に職」をめざして;戦時中―負傷兵の療養所で看護の基本を叩き込まれる ほか)
第3章 自分でできることは自分でする暮らし(ひとり暮らし、家事はどうにか自分でやっています;「今日すること」をメモにして。1つ2つでもこなせると嬉しい ほか)
第4章 80年の仕事人生で培った人間関係の勘どころ(若い人たちには自分の経験を押しつけず、行動で見本を;年下でも、上司は上司。立場をわきまえた態度は崩さない ほか)
第5章 どんな苦労も経験も私という人間を作る薬(「一生涯を貫ぬく仕事」を持てた、ありがたさ;今も昔も看護師としてのやりがいは、患者さんが元気になること ほか)
著者等紹介
池田きぬ[イケダキヌ]
看護師。1924(大正13)年7月9日、三重県一志郡大井村(現在の津市一志町)で生まれる。地元の女学校を卒業し、赤十字の救護看護婦養成所へ進む。1943年、19歳のとき、海軍に療養所として接収された湯河原の旅館に、看護要員として召集される。終戦後、地元に戻り結婚。長男・次男を出産。中部電力津支店の保健婦として勤務。その後、精神科の県立病院で副総婦長を約20年。最後の1年は総婦長に。定年退職後、訪問看護や介護老人保健施設、グループホームなどの立ち上げにも関わった。75歳、三重県最高年齢でケアマネジャー試験に合格。88歳のとき、サービス付き高齢者向け住宅「いちしの里」に看護師として勤務。現在も週1~2回の勤務を続ける。2018年6月、75歳以上の医療関係者(当時)に贈られる第4回「山上の光賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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