内容説明
面倒な数式変形のテクニックに隠された“意味”と微積分の“本質”に迫る「思わず感動!」の25講義。かつては解けていたはずなのに、今では数式の意味さえ分からない、そんな人に読んでほしい。
目次
第1部 微分の巻(まずは「関数とグラフ」のイロハから;変化を捉える第一歩―平均変化率;「等差」数列の和、「等比」数列の和;遥か彼方を見よ―数列の極限;「分母にゼロ」を攻略―関数の極限 ほか)
第2部 積分の巻(積分とは?―微積分の基本定理;不定積分と定積分の公式を導く;積分のテクニック―置換積分;定積分の応用1:面積を求める;定積分の応用2:体積を求める ほか)
著者等紹介
永野裕之[ナガノヒロユキ]
「永野数学塾」塾長。1974年、東京生まれ。暁星小学校から暁星中学校、暁星高等学校を経て、東京大学理学部地球惑星物理学科卒業。同大学院宇宙科学研究所(現JAXA)中退。高校時代に数学オリンピック出場。また、広中平祐氏が主催する「第12回数理の翼セミナー」に東京都代表として参加。数学と物理学をこよなく愛する傍ら、レストラン経営に参画。日本ソムリエ協会公認のワインエキスパートの資格取得。さらにウィーン国立音楽大学指揮科に留学するなど、多方面にその活動の場を拡げる一方、プロの家庭教師として100人以上の生徒にかかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
25
近年、天気予報の精度は上がってきているが、二週間以上先の予報は未だになかなか当たらない。天気予報をするには流体力学の知識も必要だ。流体力学の基本となるのが、ナビエストークスの方程式と呼ばれる微分方程式で、これは解けない方程式なのだそうだ。そもそもこの方程式を解く一般解が存在するのかも見つかっていない。流体の挙動を表すナビエストークスの方程式が解ければ、一年後でも10年後でも未来永劫、100%の精度で予測が出来る。 それは叶わないため、別の情報を使って、この方程式の近似値を求めるのです。2019/11/03
たか
8
かなり丁寧にわかりやすく解説されてますが数IIレベルの微積を完全に忘れていたならちょっとキツいかも.2016/07/04
_apojun_
3
図書館本。一応、高校はそこそこの進学校で理系選択をしていたので微分・積分は学んだけど、あくまで受験勉強としてひたすら公式を暗記しただけ。 微分は接点の傾きというのも知識としては知ってるけど、それが何を意味するのかもわかってなかった。 最近、統計の勉強をしていたときもやたらと微分・積分が出てくるのでちゃんと理解したいな、と思ってました。 で、この本ですがそのような思いのある人にはお勧め。とにかく微分と積分しか出てこないので、しっかり学びたい人にはうってつけ。数式の変換もしつこいくらいにしてくれています。2023/10/06
obje
3
★★★★☆ 非常に分かりやすく書かれており良かった。数式の丸暗記ではなく概念から理解出来るので、公式も覚えやすくなるのでは無いかと思う。受験生の頃に会いたかった本。2017/11/08
嵐 千里
2
これ以上の懇切丁寧な解法の説明はないだろう!2023/08/15