内容説明
ひたすら真っ直ぐに生き、正々堂々と説き、失敗も死も決して恐れなかった吉田松陰。しだいに先鋭化し、最後は弟子たちでさえその疾走を止めることはできなかった…。散り際まで叫びつづけたその本懐に迫る!
目次
変革しなければ危機が迫る!
儒学をベースにした思想家・松陰
柔軟性と批判精神を合わせ持つ
現実の社会情勢を自分の目で確かめる
自分の意見をはっきり示す
信念は何がなんでもつらぬく!
この感化力!志をもって道を開く
条理を尽くして人心に語れ!
志を継ぐ人材を育てた“村塾”
この感応力!弟子とともに学ぶ
白昼の大道を堂々と行け!
高い志を持ち、誇り高く生きる!
著者等紹介
森友幸照[モリトモコウショウ]
1929年(昭和4)、山口県屋代島(周防大島)生まれ。1953年、早稲田大学法学部を卒業。ダイヤモンド社に入社。編集記者、編集長を経て退社。以後、歴史分野の執筆、講演、研修で活躍。早稲田大学ビジネススクール非常勤講師(近代経営思想史を担当/1994~98年)時代はその人間味と情熱あふれる講義が好評を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideaki Hoshiai
4
吉田松陰の思想がどのように形成されていったかのルーツが書かれています。 松陰の思想は主として、孔子、孟子、王陽明などの儒学(儒教)や、司馬遷の「史記」などの歴史書といった中国古典からの教養をもとに形成されました。 孔子、孟子、歴史書から何を学んだのか? この本を読んで、吉田松陰のことがますます好きになりました。 何度も投獄されながら、自分の信念と志をつらぬいた男のドラマは、現在人にとって大きな発奮材料になると思います。 2015/02/01
ミント
1
本屋で見かけ、なぜか気になり読みました。今を生きる人間が同じようにしてみようと試みても、次元が違いすぎる。江戸末期は今よりもっともっと不条理な世の中だったんだ。後に志を繋げた門下生によって、松陰の偉大さがわかる。明治維新を成し遂げた凄さに、「維新」ということばを軽くは使ってほしくないと思った。2014/03/05
Takuya Rock Kosuge
0
吉田松陰の生い立ち、思想、国を憂う気持ちを表現した素晴らしい本でした。 自分の命を顧みず国家の為に奮闘する姿を現代人は見習うべきだと思いました。 教育の方に興味がある自分にとって、松陰の志が弟子たちに受け継がれるところを描いた後半部分は特に刺激的で感動的でした。 2015/07/15
デントシロー
0
「かくすればかくなるものと知りながら止むに止まれぬ大和魂」「至誠にして動かざる者、いまだ之在らざるなり」「親思う心に勝る親心、今日の訪れなんと聞くらん」尊王攘夷、諌幕論者から討幕への松陰の変遷がよくわかる。愛国者たる松陰の一途な気持ち日本人としていかに生きていくかの指南書である。信念が人を育て、大望を成就させた。2014/12/01
Masato Kagawa
0
非常に読みやすいです。2014/07/31