出版社内容情報
1日1問、固くなった頭をほぐし、考える力がよみがえる、小学1年から6年までの算数の問題。本のタイトルどおり、小学生レベルとなめてかかると確実に「てこずる」厳選83問。
たとえば、こんな問題↓
【Q:1年目に2m伸びた木があります。この木は「次の年には、前の年に伸びた高さの半分だけ伸びる」という性質があります。2年目に1m、3年目に50cmと伸びていくと、100年後にはこの木はおよそ何mの高さになっているでしょうか?】
→答えは4m(詳しくは本書214ページ以降をご覧ください)
■主な内容
1章 なめてはいけない小1の問題(魔方陣/一筆書き/豆腐切り……など10問)
2章 ひっかけ注意の小2の問題(計算迷路/輪投げ問題/暗号文……など16問)
3章 急に難しくなる小3の問題(オセロ/紙テープを折る……など11問)
4章「10歳の壁」を越えられるか小4の問題(小町算/虫食い算……など16問)
5章 落伍者も出てくる小5の問題(うそつき村と正直村/歯車問題……など16問)
6章 和算的なものをおもしろく解く小6の問題(仕事算/油分け算……など14問)
■ 著者プロフィール
■ 有田 八州穂 (ありた やすほ)
1949年東京生まれ。小中高を東京の公立校で過ごし、1968年横浜国立大学教育学部(現教育人間科学部)数学科入学。卒業後、東京都の公立小学校教員として、世田谷区、三鷹市、八王子市、調布市、杉並区、多摩市で36年間学級担任勤務。2010年定年退職。その後、多摩市立大松台小学校で非常勤教諭として算数等の授業をするかたわら、四日市大学関孝和数学研究所研究員として算数数学教育研究にあたる。現在、日本数学協会幹事・編集委員、国際教育学会理事・フェロー、日本総合学習学会理事。主な著書に、共著として『分数ができない大学生』『文化系学生のための数学講座』『学ぼう! 算数1~6年』、共訳として『数学を築いた天才たち』など。算数数学教育関係の本だけでなく、『カウンセリング事典』『芽生えを育む授業づくり・学級づくり』などにもかかわり、雑誌や新聞、テレビで学力低下問題など教育問題等にかかわる発言を積極的に行っている。
■本文抜粋
十数年前に『分数ができない大学生』(東洋経済新報社)を出して以来、学力低下の問題にかかわってきましたが、数学(算数)に対する誤解と無知が進んでいます。その結果、以前は「学校数学」はできなくても「数学を楽しむ」ヒトビトがいたのに、絶滅しかけています。本書はそうしたヒトビトがたっぷり楽しめる機会を提供します。
私は日々の授業で「おもしろ算数」という「“数楽”問題」を取り入れてきました。子どもだけでなく大人にも好評で、算数好きになる子や大人が大幅に増えたと自負しています。本書で取り上げたのはそのときの問題がベースになっています。楽しみながら解くことで、算数・数学のおもしろさに触れていただけるとともに、おのずと考える力がつく構成になっています。
本文でも書いたことですが、算数教育の現場では「10歳の壁」ということがいわれます。10歳というと小4ぐらいですが、そのころに算数が嫌いになったまま大人になった人にも、本書を通じて〔数楽〕のおもしろさを再体験(追体験)してもらいたいというのが著者の意図するところです。
問題を解くうちに、低学年の問題だから単純に簡単というわけではないことも実感できるはずです。
(本書「はじめに」より抜粋)
内容説明
1年生から6年生までの問題で数学アレルギーを克服する厳選83問。
目次
1章 なめてはいけない小1の問題
2章 ひっかけ注意の小2の問題
3章 急に難しくなる小3の問題
4章 「10歳の壁」を越えられるか小4の問題
5章 落伍者も出てくる小5の問題
6章 和算的なものをおもしろく解く小6の問題
著者等紹介
有田八州穂[アリタヤスホ]
1949年東京生まれ。小中高を東京の公立校で過ごし、1968年横浜国立大学教育学部(現教育人間科学部)数学科入学。卒業後、東京都の公立小学校教員として、世田谷区、三鷹市、八王子市、調布市、杉並区、多摩市で36年間学級担任勤務。2010年定年退職。その後、多摩市立大松台小学校で非常勤教諭として算数等の授業をするかたわら、四日市大学関孝和数学研究所研究員として算数数学教育研究にあたる。現在、日本数学協会幹事・編集委員、国際教育学会理事・フェロー、日本総合学習学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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