内容説明
中山道を辿っていた隻眼の剣士・柳生十兵衛は、田舎の剣道場で殺人鬼ともいうべき遣い手・蘭堂不乱と闘い、からくも勝利する。不乱とその妹・富士枝、弟・賢祇―彼らは人体を繋ぎ合わせて造られた人造人間であった。そして、近江国・遠丈寺藩では仰天の企みが実行に移されつつあった。甦らせた死者たちを不死身の兵士に仕立て上げ、幕府を転覆させようというのだ。忍者・佐源太とともに乗り込んだ十兵衛の前に、奇怪な人造剣鬼の群れが立ち塞がる。生が死へ、死が生へと変化する世界で、愛刀・三池典太は、活殺の技を奮えるのか!?
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1982年『魔界都市“新宿”』(朝日ソノラマ)でデビュー。作品ジャンルはSF、本格ホラー、バイオレンス、ファンタジー、伝奇と幅広い。H・P・ラヴクラフトによる怪奇幻想小説をこよなく愛す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。