内容説明
東北地方の中堅都市、星橋市をウルトラマラソンの下見に訪れた黒田と滝野川。レンタカーでコースを走る途中に立ち寄った「闇の美術館」で目にしたものは、“ロバート・ブレイク”という名前の作家兼画家の作品の数々であった(『闇の美術館』)。「ねえ、“メーアン様”んトコ、行こう」幼い少女モモに誘われ、モノクロは夢の中の世界を渡り歩く。現実世界では静岡県蒼野辺に大学の合宿で来ているが、奇しくもその近くに冥闇様という祠があるという(『マ★ジャ』)。ある日、世界は破滅した。「きみ」(プレイヤー)は、これまでの肉体と切り離され、精神を奇怪な結晶体に封じられた。きみが宿る“輝くトラペゾヘドロン”は、時の彼方へ飛ばされる。自力では移動もままならず、会話もできないきみにできるのは、周囲の知性体にビジョンを見せて誘導することだけだ。きみは、数億年の年月を旅する。なすべきことを推理し、単語を組み合わせ、進むべき道を見つけ出すのだ。人に戻るか、それとも人ではない何かになるか…(『闇に彷徨い続けるもの』)。1つのクトゥルー作品をテーマに3人の作家が小説、ゲームブック、漫画などの様々な形で競作するオマージュ・アンソロジー・シリーズ、第9弾。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年生まれ。1987年短篇集『地底の鰐、天上の蛇』(幻想文学会出版局)でデビュー。ホラー、幻想、ミステリ、時代物などの小説を得意とし、俳人、翻訳家としても幅広く活躍している
積木鏡介[ツミキキョウスケ]
1955年生まれ。1998年、メフィスト賞を受賞したクトゥルー作品『歪んだ創世記』でデビュー
友野詳[トモノショウ]
1964年生まれ。グループSNE所属。1991年に「コクーン・ワールド(1)黄昏に踊る冒険者」でデビュー。小説だけでなく、ゲームデザイン、開発などにも携わっている。TRPGリプレイから児童書や時代小説など、活躍するジャンルは幅広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
眠る山猫屋
アオイ模型店
とら
NEED LESS
-
- 和書
- 最新電気磁気学講義