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内容説明
映画、小説、ゲーム、TRPGなど広がり続けるクトゥルーワールド。その原点「クトゥルフの呼び声」の遺伝子を受け継ぐ3つの恐怖譚。
著者等紹介
田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年生まれ。1993年「凶の剣士」でファンタジーロマン大賞に入賞、同年ジャズミステリ短編小説「落下する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年生まれ。1987年短篇集『地底の鰐、天上の蛇』(幻想文学会出版局)でデビュー。ホラー、幻想、ミステリ、時代物などの小説を得意とし、俳人、翻訳家としても幅広く活躍している
鷹木骰子[タカキサエコ]
グラフィックデザイナー、イラストレーター、ゲームのモンスターデザイン等を経て漫画家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
82
田中啓文さん『夢の帝国にて』は程よいグロさを持った『MIB』テイストも感じる地球規模の壮大な?お話し。倉阪鬼一郎さん『回転する阿蝸白の呼び声』は駄洒落溢れるおぞましいお話しで、金魚の夢さんのイラストが素敵でした。2作ともちょっとお遊びが過ぎるかなという感もありますが楽しめました。鷹木骰子さんの漫画『Herald』は筆致も美しいインスマスなお話し。2018/05/21
sin
48
小手先だけの作品と言ってしまっては失礼だろうか?田中氏の作品は読者に媚びていて実がない。倉坂氏の作品はもういまさら固有名詞の置き換えはあきあきしたと言う感じだ商業ベースでなく、この設定に惚れ込んで書いて欲しい。2014/04/22
Book Lover Mr.Garakuta
8
図書館本:速読。おどろどろしい化け物の世界に身が凍える2019/02/10
おかだん
4
クトゥルー、昔すごく読んでたし、田中先生が書かれてるので面白いはず。そう思って読み出したけど多少がっかり。くどい、中途半端にグロくて漫画っぽい。結局ラヴクラフトが凄すぎるのだという結論に。リアル神話化してしまうのだもの、仕方ないよね。回転寿司屋の赤ら顔の社長がマッドサイエンティストとか絵面想像したらゲスすぎてぐったりしました。原作のスタイリッシュなグロを強く希望します。2019/11/01
zushhy
4
『クトゥルーを喚ぶ声』、三作品ともに見事にクトゥルー濃度の高い作品で、濃くて面白かったです。引き込まれて一気読みです。 田中啓文VS倉阪鬼一郎の渾身の小説勝負になっておりまして、続けて読むと海鮮類が食べられなくなります。「夢の帝国にて」スケールの大きな怪作で殺戮場面が実に爽快でした。 「回転する阿蝸白の呼び声」読後思いだし笑いが止まらなくなりました。 とにかくネタが面白い…!中盤の消化されっぷり描写は素晴らしかったです。2014/03/03