内容説明
日中戦争・国共内戦・東西冷戦は中国をどう変えていったか。農民・農村を中心とする「普通の民衆」(基層社会)に焦点をあてる。近現代の戦争=総力戦においては、庶民は総動員され、否応なく国民意識を注入されていった。その中国的特色とはなにか。東アジア、特に日本と比較して考察する。
目次
第1章 アジア太平洋戦争下日本の都市と農村―総力戦体制との関わりで
第2章 戦後中国における兵士と社会―四川省を素材に
第3章 建国前の土地改革と民衆運動―山東省〓(きょ)南県の事例分析
第4章 伝統の転換と再転換―新解放区の土地改革における農民の心性の構築と歴史論理
第5章 1950年代初頭、福建省における農村変革と地域社会―国家権力の浸透過程と宗族の変容
第6章 「土地改革の時代」と日本農地改革―総力戦の帰結のありかたと農業問題
第7章 中国共産党根拠地の権力と毛沢東像―冀魯豫区を中心に
第8章 抗米援朝運動の広がりと深化について
著者等紹介
奥村哲[オクムラサトシ]
1949年生まれ。首都大学東京大学院人文科学研究科、教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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