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内容説明
新聞・テレビなど従来のマスメディアの役割を、個の集合体であるネットメディアはどこまで担えるか。2011年3月11日以来、二つのメディアはどのように融合し進化したのか。政府とメディアの危険な関係を論じ、来たるべき“希望のメディア”を構想する。
目次
紙面の見方―いま何が伝えられ、伝えられていないのか
第1部 震災報道の何が問題なのか(遮断された情報アクセス;伝統メディアの果たした役割―初期報道を検証する;新興メディアは何を担ったか;ジャーナリズムを検証する)
第2部 政治とメディア(政府広報の壁を超えるために;公文書を市民の手に;緊急事態という強権)
希望の公共メディア
著者等紹介
山田健太[ヤマダケンタ]
1959年、京都市生まれ。専修大学人文・ジャーナリズム学科教授・学科長。専門は言論法、ジャーナリズム論。早稲田大学大学院ジャーナリズムコース、法政大学法学部などでも講師を務める。また日本ペンクラブ理事・言論表現委員会委員長、放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
midnightbluesky
3
原発取材で、一斉に撤退してしまった大手マスコミは、自身による総括が全くされていない。双葉病院の取材の杜撰さとか。その辺りハッキリさせて行こうよ。報道という仕事に携わる以上は、自分の命を最優先させるべきなのか?と、記者さんに伺いたい。2014/08/11
takao
2
ふむ2020/10/21
まつゆう
1
伝統的なメディアの功罪を吟味しつつ、台頭するsnsなどの新興メディアとの関わり方、あり方等々について考察したもの。震災という悲惨な事態は既存のマスメディアの体制の欠点を図らずも露呈したが、まだまだ改善への道遠し。2013/12/10
最終バック九番手
1
徹底というほど突っ込んでいないような感じを受けた…ネット系メディアはピンポイントで効果が高いけど正確な情報のみを広げるのは不可能だし大きく盛り上がるほどその反動で空虚さも半端なくなるのが難点…初版第一刷発行:2013年3月5日…本体2000円2013/07/10
Chihiro Akane
1
当時、ソーシャルメディアの情報にはとても助けられた経験があり、原発事故に係る既存メディアの報道には不信感があった。地震、津波、原発事故、救援、復興、その時にあって新聞・テレビ・ラジオという「伝統メディア」は何を報じ、何を伝え(られ)なかったのか。在京あるいはローカル各社の取材・報道姿勢にはどのような違いがあったのか。twitterをはじめとするインターネットを介した「新興メディア」はどのような役割を担ったのか。膨大なアーカイブを分析した上で、印象論に陥る事なく今後のメディアの在り方までを視界に捉えている。2013/07/08