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出版社内容情報
1911年、プラハに「法の枠内における穏健なる進歩の党」が誕生した。ユーモア小説『兵士シュヴェイクの冒険』で知られるハシェクが政党選挙の茶番を笑い倒す伝説のノンフィクション小説、本邦初訳のみならず世界初の完訳。
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訳者まえがき
はしがき
第一部
内容説明
国家権力に笑いで一泡吹かせたい!プラハの居酒屋に、作家、アナーキスト、建築家、画家、自称革命家などが集い新党を結成、政治維新を企てた。つきまとう私服刑事を出し抜き、密告者をオチョくり、徹底取材で対立候補をコキおろす。その演説にあのカフカも大笑いしたという伝説のユーモア・ノンフィクション小説を、名訳者・栗栖継が八年の歳月をかけてついに完成。
目次
第1部 穏健なる進歩の党の年代記より(初期の綱領;オポチェンスキーとクリメシュ ほか)
第2部 穏健なる進歩の党の三名の伝道の旅から(チェコの批評家フランティシェク・セカニナ教授;画家のヤロスラフ・クビーン ほか)
第3部 党は選挙戦に打って出る(最近の選挙活動での法の枠内における穏健なる進歩の党のマニフェスト;偽造された、または腐敗した食料品について ほか)
第4部 法の枠内における穏健なる進歩の党のスパイ事件(「チェスケー・スロヴォ」編集局の一日;「チェスケー・スロヴォ」編集長イージー・ピフル ほか)
著者等紹介
ハシェク,ヤロスラフ[ハシェク,ヤロスラフ][Ha〓sek,Jaroslav]
チェコの作家。1883年、プラハに生まれる。商業学校を卒業後、銀行に就職したが無断欠勤してヒッチハイクを繰り返し、馘になる。以後アナーキストの雑誌編集者、業界新聞の記者などを経てユーモア短篇を書きまくり、千五百以上の短篇小説を残す。第一次世界大戦に出征するが前線でロシア軍に投降、ロシア革命に共鳴。1920年、独立を勝ち取ったチェコスロヴァキアに帰国し、長編『兵士シュヴェイクの冒険』(未完、岩波文庫、全4冊)を執筆。過度の飲酒で体を壊し、1923年、39歳で死去
栗栖継[クリスケイ]
翻訳家、チェコ文学者、エスペランティスト。1910年、和歌山県に生まれる。大阪外国語学校(現・大阪大学外国語学部)仏語学科中退。戦前、共産主義運動に共鳴してエスペラントを学び、中野重治や徳永直らと活動、治安維持法により数回の逮捕・投獄経験を持つ。2009年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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