著者等紹介
莫言[モーイェン]
1955年、山東省生まれ。解放軍芸術学院文学科卒業、北京師範大学魯迅文学院修了。81年デビュー。故郷を背景に、性欲、物欲、残酷性など人間の醜い内面を時には残酷に、時には叙情的に描く。86年発表の『赤い高梁』が張芸謀監督によって映画化され、同年のベルリン映画祭で黄金熊賞を受賞。主要作品はフランス、ドイツ、日本、韓国など各国で翻訳され、国内の文学賞のほか、台湾の聯合報文学賞、フランス文化芸術勲章シュバリエ章、イタリア・ノニーノ国際文学賞、福岡アジア文化賞大賞などを受賞
立松昇一[タテマツショウイチ]
1948年生まれ、東京都立大学大学院中退、大学在学中に郁達夫の存在を知り、中国現代文学に興味を持つ。現在は『中国現代文学』(ひつじ書房)の同人として莫言や蘇童などの小説の翻訳や紹介を行なっている。拓殖大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YO)))
21
泥棒が侵入する際の番犬への対処法として、煮込んだ大根を投げるのが有効である、という嘘か本当か分からない知識を得た。肉まんと間違えてくわえてしまい、熱さで牙がぐらつき攻撃力を無効化できる、らしい。2016/05/14
くろすけ
17
莫言の代表作だと思い込んでネットで買い、開けてみたら3篇のエッセイだった…(がっくり)。まあでも入門としては良かったかも。自身の飼い犬についての1篇目、終わりの『犬の短い一生は、私の家の歴史のひとコマとなってくれた。(後略)』この一文だけ読むと、日本のエッセイに慣れた私たちは自動的に、暖かくほのぼのとしたものを心に浮かべる。しかしこの人の世界は質を全く異にする。暖かいの反対語とほのぼのの反対語に満ち、でも確かに「愛」はあって、そして我々お馴染みのこの締め括りに収斂するという不条理感…。次こそは長編に挑戦!2014/03/04
ゐ こんかにぺ
0
そう言われたら犬ってすごい。もっと犬を大切に扱います。2012/11/28