内容説明
現在進行中のウクライナ侵攻を含め、プーチンが起こしてきた紛争がどのようにロシア軍を再構築してきたかを概観。本書は、2000年にプーチンがロシア大統領に就任して以来、ロシアが関与してきた紛争を概説。また、それだけではなく、プーチンがロシアの軍事力を再構築し、傭兵部隊から、西側勢力に対する情報戦の工作員に至るまで、さまざまな新しい力を取り込んで拡大している点についても広く考察されている。若返ったロシア軍についての、戦場での成功と失敗に関する概略を、興味深く読むことができる。
目次
第1部 プーチン以前(カオスからの誕生;危機的状況に陥った軍部;第一次チェチェン紛争;戦争に固執するロシア)
第2部 プーチンの登場(プーチンの優先順位;第二次チェチェン紛争;発起人イワノフ;執行人セルジュコフ;ジョージア、2008年(1):トビリシの動静
ジョージア、2008年(2):モスクワの対抗策
「ニュールック」アーミー)
第3部 新たな冷戦(再生人ショイグ;クリミア、2014年;ドンバス、2014年;ドンバス戦争の教訓;シリア、2015年(1):予期せぬ介入
シリア、2015年(2):シリア作戦の教訓)
第4部 ロシアの再軍備(流浪のルーブル;アルミヤ・ロシ:ロシア陸軍;空はロシアが制す;海上の覇権;戦力投射:ブラックベレーとブルーベレー;スペツナズ;核の防波堤)
第5部 ロシアの未来(政治的戦争;新世代の戦争;将来の課題;ウクライナ、2022年:プーチンの最終戦争?;結論:ユーラシア大陸のスパルタ?)
著者等紹介
ガレオッティ,マーク[ガレオッティ,マーク] [Galeotti,Mark]
1965年イギリス・サリー州生まれ。ロンドンを本拠に活動するロシア安全保障問題の政治学者。学術、政府機関、企業でのキャリアを持ち、多数の著作があるほか、メディアでも頻繁にコメンテーターとして活躍している。マヤック・インテリジェンス・コンサルティングを主宰し、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのスラブ・東欧研究科の名誉教授であり、RUSI、地球戦略評議会、プラハ国際関係研究所のフェローシップを務めている。また、キール大学歴史学部長、ニューヨーク大学グローバル問題教授、外務英連邦省上級研究員、ラトガーズ・ニューヨーク大学、カレル大学(プラハ)、モスクワ国立国際関係研究所の客員教授も務めている。30冊近い著書がある
竹内規矩夫[タケウチキクオ]
1966年福岡県北九州市生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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