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出版社内容情報
白き魔道士の覚醒は、世界に新たな波紋を広げる――
無慈悲な神のルールという制限下、リスクを負ってでも大切な人たちの窮地を救うべく武力介入を決めたリオ。
己が眷属であるソラ以外の誰もがリオのことを覚えていない筈の状況で、しかし、彼女は確かに口にした――「リオ」と。
一方、ガルアーク王国で暮らす美春たちの下に現れた人物は……
「やあ……また会えたね、美春」
七賢神リーナが遺した仕掛けが廻り始める中、恋心を燻ぶらせる炎の勇者の予期せぬ来訪がもたらすものとは……?
内容説明
無慈悲な神のルールという制限下、リスクを負ってでも大切な人たちの窮地を救うべく武力介入を決めたリオ。己が眷属であるソラ以外の誰もがリオのことを覚えていない筈の状況で、しかし、彼女は確かに口にした―「リオ」と。一方、ガルアーク王国で暮らす美春たちの下に現れた人物は…「やあ…また会えたね、美春」七賢神リーナが遺した仕掛けが廻り始める中、恋心を燻ぶらせる炎の勇者の予期せぬ来訪がもたらすものとは…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
無慈悲な神のルールという制限下、リスクを負ってでも大切な人たちの窮地を救うべく武力介入を決めたリオ。誰もがリオのことを覚えていない筈の状況で、セリアが彼を思い出す第二十二弾。どこまでがペナルティに当たらないのか、試行錯誤を続けるリオと、セリアが彼のことを思い出せた理由。一方、ガルアーク王国で暮らす美春たちの下に現れた恋心を燻ぶらせる炎の勇者の存在。状況が激変してそれぞれが覚悟を決めてゆく中で、貴久の困ったちゃんぶりが際立っていましたが、急速に力を付けたセリアや、美春の選択が物語を動かす鍵となりそうですね。2022/07/30
オセロ
27
氷の勇者にロダニアを落とされた一件を受けて勇者たちの力を検証することになったものの、現実が見えてない貴久に対して、あの坂田が正論を言える日が来るとは笑 セリアがリオのことを覚えている理由は予想外のものでしたけど、そんなセリアがレストラシオンの一員として向かうことになったベルトラム王国での新たな戦闘スキルを使った戦いは痺れましたね。美春にも何かしらの変化があったようで続きが楽しみです。2022/11/23
げんごろう
17
セリアの決意と飛躍の一冊。 これまでリオに護られっぱなしだった彼女が今後彼の側に居続ける為には、もっと力をつけなければならないなと思っていましたので、今回の展開には心が躍りました。 可愛くて聡明で強い。 ヒロインとしての格を一つ上げた彼女の今後の活躍に期待です。2022/08/27
加賀ますず
11
大切な人から忘れ去られる運命から解き放たれるため、かつてリオにこの世界での優しさを教えた先生が立ち上がる…!今までずっとリオにおんぶにだっこだった自分に負い目を感じていたセリアが、自分の足で立って自分の手で戦い、自分の頭で未来を切り拓いていく感動ったらない。誰よりも繊細で誰よりも優しいリオだからこそ大切な人たちから忘れ去られて欲しくないという彼女の強い想いがページ毎にヒシヒシと伝わってくる作品のパワーが非常に素晴らしい。いけセリア先生、みんなが忘れている今のうちだ!行ってしまえ!!2022/08/08
みどり
10
セリア先生が、自覚し立ちあがる巻。 というか、前巻までの内容をすっかり忘れてしまっていた。 勇者揃い踏みだけれど、考え方の違いが如実になってきていて面白い。 強いは正義、と言う考え方は嫌いではないけれど、ここでは「間違った方向性」として書かれているのも、逆に割と好み。2022/08/30