出版社内容情報
人間爆弾「桜花」を運用した必死部隊、その全記録を収めた大著が[完全版]として復活!
太平洋戦争末期、1.2tの巨大な弾頭を装備した人間爆弾「桜花」を運用した「神雷部隊」。
この創設から終戦に至る戦いの軌跡を綿密な取材によって記録し、高い評価を得た大著『神雷部隊始末記』
(2009年、学研パブリッシング刊)を、さらなる追加取材によって増補した[完全版]が登場!
延べ20年以上に及ぶ聞き取り調査によって明らかなる、特攻戦史の決定版。
入手しうる限りの正確なデータに基づいた大量の文字資料のほか、写真・図版類600点余、カラー写真・航空機カラー側面図も多数収録。
内容説明
前史から戦後、現在まで、「桜花」特攻のすべてを収録!日本の敗色濃厚な太平洋戦争末期―。1.2tの巨大な弾頭を装備した特異なロケット機「桜花」による一撃必殺の特攻攻撃を主任務とした日本海軍「神雷部隊」が編成された。究極の特攻専用航空機はいかにして開発され、そして“生還を期し難い”任務に、若き海軍搭乗員たちはどう向き合ったのか?部隊の前史からその終焉、戦後の部隊出身者たちの動向まで、「神雷部隊」のすべてを記録した大著、大幅加筆と新資料・写真の追加を経て新たに復活!
目次
第1章 「人間爆弾」桜花の発案と必死搭乗員の募集“至 昭和19年9月”
第2章 神雷部隊の編成から訓練の開始“至 昭和19年11月”
第3章 神雷部隊と比島進出計画の顛末“至 昭和20年1月”
第4章 桜花攻撃開始“至 昭和20年4月”
第5章 必死攻撃のさらなる継続とその終焉“至 昭和20年6月”
第6章 桜花の派生型開発と本土決戦準備“至 昭和20年8月”
第7章 終戦と解隊、その後
著者等紹介
加藤浩[カトウヒロシ]
1963年千葉県生まれ。幼少の頃よりプラモデル製作に親しみ、特に日本海軍関係の兵器に傾倒する。1982年より模型雑誌にプラモデル製作記事を発表。1995年より旧日本海軍関係者に取材を始め、神雷部隊に強い関心を抱くようになる。これまでに『モデルアート』『モデルグラフィックス』『スケールアヴィエーション』『ホビージャパン』『歴史群像』などの雑誌に記事を執筆。「零戦の会」会員、「愛媛零戦搭乗員会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。