出版社内容情報
基本から学び、デッサンの基礎力をつくる基本から学び、デッサンの基礎力をつくる
本書は、これからデッサンを始める皆さんのための入門書です。デッサンにおける基本中の「き(基)」本にあたる導入部から応用までを、豊富な作例とやさしい解説で気軽に学習できる構成を心掛けています。
さて、デッサンにおける基本の『き』とはなんでしょう!?
ひとつは「基準」の『き』です。
本書の随所に登場する垂直・水平線は、デッサンを正確に描き進め、完成していくための「礎」となる基準線です。
もうひとつは「規則」の『き』です。
本書で扱うモチーフは、身の回りにあるごく普通のものですが、その成り立ちに一定の「規則性」や「法則性」が見て取れるはずです。デッサン力とは、この「ものの成り立ちの規則性」を見抜く力のことなのです。
さらに、基本の『き』とは「気持ち」の『き』であるかもしれません。
デッサンには、「謙虚な気持ち」が大切です。普段見慣れたものも新鮮な感覚で見直してみると、今まで知らなかった何かに気づくことでしょう。
まずは描いてみましょう。そして「あっ、形が似てきた!」「立体的に見えてきた!」などの感覚をつかみましょう。デッサンとはそのような『き(気)』付きの感動の醍醐味に溢れた行為だと思います。そのとき傍らに本書をおき、観察の仕方や進め方の一助となれば幸いです。
スタジオ・ものくろーむ[スタジオモノクローム]
角丸つぶら[カドマルツブラ]
目次
1章 鉛筆の線とタッチに慣れよう(鉛筆をそろえよう…ステッドラーマルスルモグラフの線と調子;準備する画材・道具類 ほか)
2章 人工物も自然物も、基本形に当てはめよう(単体)(紙コップを描いてみよう…手順通りに進めば必ずできる!;すべてのものは、立方体から始まる ほか)
3章 静物を組み合わせて描こう(複数)(内包する組み合わせを描く意味;巾着に入ったジャガイモを描いてみよう…実際に描く手順 ほか)
4章 自分の手をデッサンしよう(手の動作を描いてみよう;コップを持つ手を描いてみよう ほか)
5章 質感表現で表情をつけよう(布の質感を描き分けよう;素材の持つ質感を表現しよう ほか)
著者等紹介
角丸つぶら[カドマルツブラ]
東京芸術大学美術学部で油絵を学ぶ。国内外100冊以上の技法書制作に関わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。