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内容説明
優しい両親と可愛い妹と共に、山で慎ましく暮らしていた七歳の少年。彼の人生は、山の神への生贄に選ばれたことで一変した。たった十日ですべてを失った少年は、やがて皇国の軍師に拾われ、数多の戦場を駆け抜け、その才能を開花させていく。少年の名前はクロム―のちに皇国で最強の軍師と謳われる男である。英雄軍師の過去を描く本編前日譚!
著者等紹介
内堀優一[ウチボリユウイチ]
1981年生まれ。「笑わない科学者と時詠みの魔法使い」でデビュー。演劇企画ハッピー圏外にて主催、脚本、演出などもしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
両親や妹と共に山で暮らしていた七歳の少年クロムがたった十日ですべてを失い、やがて皇国の軍師に拾われて数多の戦場を駆け抜け、その才能を開花させていく本編の前日譚。自らではどうしようもなかった悲劇に直面し、その才能の片鱗を感じさせながらも、人としての感情をなかなか取り戻せなかったクロムが多くの人たちと出会い、彼を想う優しさに触れることで立ち直って成長していく姿がよく伝わってきたエピソードでした。悲劇的展開も多かった分、ほっこりとした気分になれたフィフニスの意外な出会いが描かれた巻末の短編はとても良かったです。2015/09/30
ナカショー
13
0巻ということでクロムの幼少期がメインの巻。壮絶という言葉が非常にピッタリな雰囲気でした。その分ユースティナの包容力が素晴らしかったです。包容力があるヒロインは素晴らしいと思いました。(小並感)巻末の天使のオマケエピソードも面白かったです。天使はやっぱり天使でした。本編も楽しみです。2016/01/28
いーたん
10
クロムの生い立ちと本編開始までの軌跡。壮絶な過去に胸が苦しくなりました。やはり、ヒトはヒトとの出会いが大切だと実感。フィフニスとダグラス、ルービルの出会いもそこに起源があったとは。フィフニスも出会うべきヒトたちと出会えるだけのモノを持っていたということ。2016/06/24
晦夢
7
クロムの過去編。壮絶だな。にしてもこういう傭兵団の温かさは卑怯。2015/10/22
ぼりよこ
6
リュリュの最後の物語がめっちゃ哀しかった。そんな過去があったんだね。クロムが感情をなくしてから再び取り戻すまでのお話。かつなぜ姫様に仕えるようになったのか。ナターシアと聞くとあの激戦の近接戦のさなかアレをするという、なんとも甘酸っぱい場面を想像してしまう。ナターシア結構応援したかったんだけどなぁwラストの天使の短編もかなりよかった。天使は昔から天使だった。第二部いつ出るのかなぁ。次はラトルグ編かな。2016/05/24