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内容説明
徐々に経営が安定し始めたパン屋「トッカーブロート」の店主ルートの元に、巨大飛空船で開催されるワイルティア・旧ペルフェの親睦パーティの招待状が届く。そのパーティで供されるパンを焼いて欲しいというのだ。お店の知名度アップを目論むスヴェンに説得され参加を決めるルートだが、その裏には政治的な思惑や陰謀が渦巻いているのであった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
73
パン屋の経営も安定化し出したルートの元に、巨大飛行船で開催されるパーティーで提供されるパンを焼いて欲しいという依頼がやってくる。しかし飛行船には、ルートが軍に所属していた時の上官であるソフィアも乗船する事になっていて、ルートは彼女から軍に戻ってくるように命じられてしまい…。乱暴な物言いと所作が目立つソフィアでしたが、彼女なりにルートの幸せを考えていた所や、途中で出会ったミリィに優しく接する彼女が素敵でした。ルートに好意を寄せる女性陣に対する警戒心を強化しながらも、主のために頑張るスヴェンも可愛かったです。2017/04/26
まりも
60
スヴェン、ルートの奮闘によって経営が安定してきた「トッカーブロート」に巨大飛空戦で行われるパーティでパンを出してほしいとの招待状が来る…な話。今回も中々良かったです。パン屋さん要素は相変わらず薄めだけど、スヴェン・ルートコンビが真っ向からテロリストに立ち向かう姿はとてもかっこよかった。新キャラソフィアもしっかりと活躍してくれたし、サブキャラにも見せ場があると読みごたえがあって良いですね。恋する乙女なミリィも可愛い。増々賑やかになっていく「トッカーブロート」は今後どうなっていくのか。次巻も楽しみです。2015/08/01
よっち
57
経営が徐々に安定し始めたパン屋「トッカーブロート」に親睦パーティでパンを焼いて欲しいと招待状が届き、開催される巨大飛空船の政治的な思惑や陰謀に巻き込まれていく第二弾。前回からの流れで真っ直ぐなスヴェンとの距離感を測りかねていた風のルートでしたが、偏見やテロリストたちの卑劣な論理に屈せずに立ち向かう二人が颯爽としていてカッコ良かったですね。また今回登場した元上司のソフィアや潜り込んだミリィら、周辺キャラたちのこともきちんと描いていく姿勢にも好感。収まるところに収まった結末も心地よくて今から次巻が楽しみです。2015/07/30
Yobata
48
ルートの店「トッカーブロート」の元に巨大飛行船でのパーティでパンを焼いてほしいという招待状が送られる。スヴェンと共にいざ飛行船へ向かうもそこにはかつての隊長ソフィアがおり、さらにはそのパーティには政治的な思惑もあり…。2巻出たね。アイルティア・ペルフェの親睦の為のパーティが旧軍船だった飛行船で平和の象徴として催されるも、やはり戦争での傷痕は消えない。ペルフェの子供達がアイルティアを憎み、命さえ顧みず攻撃してくるのは戦争という悲惨さを存分物語ってるな…。その中でパンを焼き続けるルートの意志や、ミリィの→2015/08/03
T.Y.
41
巨大飛空船デフェアデッド号でのパーティーにパン屋として招待されたルート。だがそこで出会うのはワイルティアのペルフェに対する差別感情、確執、そして再び事件が起こる…。相変わらず政治的陰謀から感情の縺れまで「戦後」という題材をしっかり描いていて良かった。丁寧口調ながら軍隊仕込みの過激さが根のスヴェンと、優しくも軍人としての矜恃も見せたルートのコンビもいい感じ。ただルートの活躍は少なめか。ヒロインとしてはルートの元上官ソフィアも参戦か。後はジェコブかな、こういういい感じの少年キャラは貴重だし今後も期待したい。2015/08/01