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内容説明
難攻不落と名高きゾラ港を見事手中に収めたクロムたちは、矢継ぎ早に次の進軍準備へと取り掛かっていた。今度の作戦は、リジア海軍司令部が鎮座する重要拠点アラティアの陥落。陸路から四つの関を突破することが最低条件とあって、今までにない激戦が予想される中、最後の皇国七聖である鍛冶屋・ウルの血縁を名乗る者がユースティナの下を訪れて―。
著者等紹介
内堀優一[ウチボリユウイチ]
演劇企画ハッピー圏外の脚本・演出・主催などをしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
24
難攻不落のゾラ港を落として次の目的地を狙う皇国軍と、コウソン主導でスクルタビアへ侵攻するラトルグという第六弾。多面進行的な状況によって視点切り替えは多いですが、早期攻略を目指すこの二国を軸に物語を進行させる構図ははっきりしてきたかなと。それに恩人を探すファウラだったり、次代に託そうとする老練の将たちだったり、彩りを加えるエピソードはやや多めな感。いつもギリギリな状況続きで、絶望的な状況に遭遇してもわりと何とかしてしまいそうな安心感もあるので、雲行きが怪しくなってきているこの状況を覆す大逆転劇に期待です。 2015/02/27
いーたん
23
大陸全土に戦火が拡大してきました。ところで、この人達って何で戦いをしてたんでしたっけ?大陸の覇者になったら繁栄を約束されてたんでしたっけ?正直、みな自国のみの利益を考えてばかり(当然といえば当然か)で戦わない選択肢を選ぶ人・勢力があってもいいんじゃないかなーと思ったり。 個人的には、相変わらずに本編より幕間のラトグルの話の方がすきなんですけど、どうなるんでしょうね。 本編に関してはフィフニスと102連隊のマジ天使は大好きだったりもします。 今後もラトグルとフィフニスと102連隊を楽しみにします。2015/06/03
まりも
23
ゾラ港を手中に収めたクロム達がリジア海軍司令部のあるアラティアを陥落させる為に動く話。これまでと違い簡単に勝てるような戦いではなくなった事でようやく戦記モノらしい緊迫感に包まれた良い作品になってきましたね。複数の視点で物語が進んでいくせいで、一つ一つの話が薄くなってしまうのは残念ですが。ファウラやクラヴィスのエピソードはもう少しページ数があった方が良かったように思います。グラウスタンディアだけでなくラトルグも本格的に動き出した中、この戦争の行方はどうなるのか。次巻も期待です。2015/02/28
晦夢
19
ゾラ港を手中に収めたクロムたちはそのままアラティアの陥落を目指す。それは今までになく苦戦を強いられるものになりそうで。本格的にぶつかる前段階といった所。フィフニスの人気が凄い。ファウラの過去話よかった。皇も出てきてリジア戦争が本格化する。次巻も楽しみ。2015/03/10
ナカショー
18
ゾラ港を攻略したクロム達はアラティアを落とすべく、動いていく話。本筋の間に挟まってた、ファウラの過去話が良かった。場面がコロコロ変わって読むのが疲れたけど、話の作りがしっかりしていて戦記モノとして十分に楽しめた。ラストの圧倒的不利をどう覆していくのか楽しみ。2015/08/22