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内容説明
近所に住む同級生、鹿沼美裕希が学校を休んでひと月あまり。彼女にほのかな想いを寄せる高校生、富士宮瑞人が心配しつつ鹿沼家を眺めると、そこには“不吉の塊”みたいな装いの少女が佇んでいて―目が合った。呪われた美裕希を助けに来たという彼女、“祟り破り”の三途川弑子は、瑞人をがっちり掴むとこう言った。「君に、頼みがあんねん」。
著者等紹介
榊一郎[サカキイチロウ]
1998年「ドラゴンズ・ウィル」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カインズ
6
【上手くまとまりすぎか】人形作りが趣味の主人公が好きな女の子の祟りを祓うために、頑張るお話。全体的に無駄が無く、丁寧な作り。反面、あまりインパクトを感じられなかった。弑子が発する言葉には、考えさせられるものがあった。2012/04/02
1_k
6
さすが榊先生だけあって、小奇麗にまとめたな、という印象。逆に言えば突き抜けたところが無い、教科書的な仕上がり。それでも凡百のラノベよりは遥かに高いレベルでの安定感。主人公のオタ設定もきちんと最後で役にたっているし。続きはあるようなので楽しみに待ちたい。2012/03/31
天涯
5
少しひねってきた印象。キャラがオタオタしいのはあまり好きではないがこれくらいは許せる範囲。ミステリーというには弱いか。真犯人は早々と予想がつく。キャラは個性的だが意表をつくとまではいかない。一巻で終わりそうな結末にもみえるが続きは読んでみたい。2012/03/30
こうづき
4
さすがの安定感。白黒の衣装で可愛く見せる絵師さん偉大! 手堅くまとまって楽しかったです。犯人はわりと早い段階で見当がついたというか、口絵が若干ネタバレっぽいというか。でも最後のバトルは若干予想外な感じもあったw でもあれはあれで好きです。ちゃんと主人公が頑張ったのが良かった。ちょっとクサい感じも、青春っぽくていいかなって気がします。主人公と弑子ちゃんと美裕希ちゃんの今後が気になる。しかし続きは……ないのか……。いやキレイにまとまって完結してるからいいんだけどね!2015/06/02
みどり
3
だろうな、という予定調和なお話だけど、読ませる力は榊大先生。古い本なのに、なぜか2冊、それも1冊はビニールパックすら外されないまま書庫に放置されていた。多分、息子と私が同時に買ったんだろうな~~~。2018/11/24