- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > HJ文庫
内容説明
波乱烈火は16歳の誕生日に「様々な女の子のピンチに巻き込まれる」という体質が開花する。さらにそこへ突然未来人が現れ、今後助ける女の子たちが将来烈火をめぐって大戦争を起こすと忠告してくる。だが、それでも烈火は女の子たちのSOSを見過ごせず、結局全員まとめて助ける羽目に。―知略とバトルでヒロインを助けまくる大冒険、スタート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
20
同時に3つの“物語”に巻き込まれ、3人のヒロインを一度に助けなければならないという事態に陥った男の物語。魔法モノに宇宙人に異世界ファンタジーという、異なるジャンルの物語のごった煮小説。しかも単にごちゃ混ぜにしただけでなく、きちんとすべての要素が互いに影響を与えあって、最終的に1つのストーリーにきちんとまとまる構成は見事。正直、こういうごった煮作品は大好物なので、楽しんで読めた。まぁ、終盤まるでパズルでも解いているかのようにサクサク進んでいたのには、少々呆気なさも感じたりはしたが……全体的には、悪くはない。2013/01/13
銀華
14
あらすじが好み過ぎて。ハレームが好きなのもあるが、既に題名がフラグ立っているから面白そうと云うのもある。『誰かの物語』に巻き込まれる体質になる血筋を引いている主人公が魔法・宇宙・異世界の三つの世界観の中、異なる世界の力で解決して『物語のヒロイン』を助ける物語。ヒロインの方が特殊な環境・能力があって、主人公はただ世界に巻き込まれる体質しか持ってない。だからこそ解決出来る手段を持っている。言い方や考え方を変えれば仲裁者、干渉者。複雑な立ち位置…でも彼は普通に暮らせるように助けただけ。彼に普通が戻ってこれるか。2012/12/31
謡遥
11
皐月の扱いが良かったので僕は満足です(だが正ヒロインだとは言ってないんだよなあ)。ごっちゃ世界観でやってるのはいいのだが、あれだ、最後の引責直前あたりでまた別の物語に巻き込まれてたらどうすんだって心配も一応するべきだったのではなかろうかとちょっと思った。「どのタイミングで巻き込まれるか分からない」というのは……まあ野暮な話なのでしょうかね。面白いよこれ。魔王のあたりで理解した件がなかなか。2014/10/17
ワルド
9
『言っておきますけど、本官はあなたの攻略対象には入っていませんよ?』一言で言えば主人公トリプルブッキング。現代魔法とSFと異世界ファンタジーの三本同時進行で主人公をやらされる主人公のお話。もちろんそれぞれにメインヒロインがいるのでハーレムもの。ご都合主義を「特異体質」で片付けてしまうあたりむしろ清々しい。タイトルがストレートすぎて敬遠してたけど、読んでみたら意外と変わったピースの組み方をしていて面白かった。ハリッサちゃんのだべだべしゃべりがかわいい。2012/01/19
ころん
8
何でもありな展開が楽しすぎる。別の物語に出てくるヒロイン呼んで協力したり、道具を使って力押しで解決しちゃったり。ごった煮感がすごい。でも、複数の物語があって主人公はすべての物語に介入できる存在って、ちゃんと最初に説明されてるから読みやすかった。ハイスピードで色々な出来事がおこって、気が付いたら読み終わってた印象。面白かったです。2011/07/05