司法とナチズム責任 - ドイツにおける法と政治

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  • サイズ A5判
  • 商品コード 9784798504049
  • Cコード C1022

出版社内容情報

ヴァイマル時代、「司法権の独立」と「非政治」の名のもと、司法はナチ党に一定の理解を示し、ナチス「不法国家」成立後は「安楽死」政策等に加担していった。戦後、そのナチズム責任への対応は東西で分かれた。東ドイツでは司法への政治的介入を許し「司法権の独立」を喪失したために、司法のナチズム責任を徹底的に追及できたが、その厳しさは、基本的人権の蹂躙へと転じうる「両刃の剣」であった。一方、西ドイツでは「司法権の独立」を維持できたがために、司法の非ナチ化や司法犯罪の追及は不十分に終わり、ナチズム責任を問えたのは21世紀になってからであった。ドイツにおける司法と政治の歴史から、「司法権の独立」の意義と課題を考える。


【目次】

凡 例

プロローグ

   第Ⅰ部 戦前期ドイツにおける法と政治

第1章 ヴァイマル憲法の影  「ライヒ強制執行」と「憲法の番人」としての大統領  

 第1節 ヴァイマル憲法の成立
  1 ヴァイマル憲法の成立
  2 ナチ党の発生
 第2節 「ファシストの危険」と反ファシズム統一戦線
  1 「ローマ進軍」とナチ党
  2 「ファシストの危険」
  3 反ファシズム統一戦線と経営評議会
 第3節 労働者政府の成立と「ライヒ強制執行」
  1 ザクセンとテューリンゲン両州における労働者政府の成立
  2 コミンテルン・共産党中央とライヒ政府
  3 「ライヒ強制執行」と労働者政府の崩壊
 第4節 「ベルリン進軍」とヒトラー裁判
  1 「ベルリン進軍」の挫折
  2 ヒトラー裁判とドイツ司法

第2章 ナチ党の合法性問題とドイツ司法

 第1節 第一次ライヒ・テューリンゲン紛争
  1 フリックの入閣と警察の組織改革
  2 警察補助金の打ち切りと紛争の勃発
  3 警察補助金の打ち切り撤回
 第2節 第二次ライヒ・テューリンゲン紛争
  1 警察補助金の再度の打ち切りとナチ党の合法性問題
  2 警察補助金の再度の打ち切りと国事裁判所への申立て
 第3節 ナチ党の合法性問題とライヒ・テューリンゲン紛争の終結
  1 ナチ党の合法性をめぐるライヒ・テューリンゲン紛争
  2 ライヒ政府内におけるナチ党の合法性をめぐる意見の相違
  3 国事裁判所の和解案とライヒ・テューリンゲン紛争の終結
  4 国事裁判所の和解とナチ党の合法性問題

第3章 ヴァイマル共和国末期における国家非常事態計画

 第1節 パーペン内閣期における国家非常事態計画
  1 国家非常事態計画の始動
  2 シュライヒャーの反対による国家非常事態計画の挫折
 第2節 「破壊的不信任決議」不承認案と国家非常事態計画
  1 「横断戦線」構想の挫折と「破壊的不信任決議」不承認案の登場
  2 シュライヒャー内閣の国家非常事態計画
 第3節 パーペン―フーゲンベルク闘争内閣とシュライヒャー
  1 最後の国家非常事態計画としてのパーペン―フーゲンベルク闘争内閣
  2 シュライヒャーのヒトラー内閣容認と入閣工作

第4章 ドイツ司法とナチス「不法国家」

 第1節 ヴェーバーの支配の諸類型とヒトラーの政権掌握
  1 ヴェーバーの支配の諸類型
  2 「合法的手段」によるヒトラーの政権掌握
 第2節 ナチス「不法国家」の始動
  1 「共産主義の危険」と二つの大統領令
  2 全権委任法の成立
  3 ドイツ司法とブムケ<

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