出版社内容情報
長編物語詩『チャイルド・ハロルドの巡礼』は、ヨーロッパ各地の自然や歴史、文学、宗教、政治などを背景に、旅する貴公子ハロルドが吐露する様々な心情を描く。詩人バイロンを一躍時代の寵児とした、初期の代表作。第四編は、バイロンのヴェネツィアからローマへの旅を背景とし、ペトラルカやタッソ、ガリレオやマキャベリに思いを馳せる。1993-98年に第三編注解、第一編注解、第二編注解を刊行後、長らく待たれた最終巻──ここに堂々のシリーズ完結。第四編186連すべてに、英語・日本語で詳細な注解をほどこす。
【目次】
はしがき
図版
Introduction
Ⅰ Childe Harold’s Pilgrimage 出版の経緯と意図
Ⅱ 全編の構成とstanzaの詩形
Ⅲ Canto Ⅳ の概要
(i) 年譜・Byron の旅程
(ii) 構成
Byron’s Travels(地図)
Childe Harold’s Pilgrimage. A Romaunt. Canto The Fourth
Selected Bibliography
Index
内容説明
イギリス・ロマン派詩人ロード・バイロンの長編詩最高傑作の注解、完結編。二十九歳の貴公子、十九世紀初頭のイタリア旅行。水の都ヴェネツィアの栄光と衰退。黄昏時のブレンタ河畔、高峰フリウリ遠望。ペトラルカゆかりの村アルクワ・ペトラルカ。フェラーラ、タッソと暴君アルフォンソ二世。花の都フィレンツェと傑人たち。トラジメーノ湖、大殺戮の古戦場。ウンブリア、水明爽やかなクリトゥンノの泉。大瀑布カスカタ・デレ・マルモーレ。ホラティウスが激賞した孤峰ソラクテ。永遠の都ローマの栄華と廃墟。アッピア街道、メテッラの巨大な墳墓。そして、地中海の大海原を遥かに望むアルバーノ山地、ネミ湖とアルバーノ湖。天才詩人の人生哲学。万世にわたる啓蒙書。注解書のシリーズの掉尾を飾る。
目次
1 Childe Harold’s Pilgrimage出版の経緯と意図
2 全編の構成とstanzaの詩形
3 Canto 4の概要(年譜・Byronの旅程;構成;Byron’s Travels(地図))
CHILDE HAROLD’S PILGRIMAGE.A ROMAUNT.(CANTO THE FOURTH)
SELECTED BIBLIOGRAPHY
著者等紹介
田吹長彦[タブキタケヒコ]
1943年9月大分県玖珠郡九重町に生まれる。2009年9月福岡女子大学文学部英文学科特任教授。2013年3月、退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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