出版社内容情報
本書は,教師は専門職か労働者かという葛藤を抱えながら,教育改革を支える「当事者」となった韓国教員組合の活動を,歴史的経緯を踏まえ詳細に分析した初めての学術書である。韓国の激動の歴史の中で,教員団体が自らのプレゼンス・存在価値をいかに高め,労働者としての権利をどのように獲得してきたか,その一連の「試行錯誤」のプロセスを明らかにした。教師の権利を保障することが,子どもたちの学習権を守り,より良い社会を生み出す「制度的基盤」であることを,韓国教員組合の実践を通じて探究する。
【目次】
序 章 本書の目的
第1 章 国家公務員法における教員の地位
第2 章 教員労組結成の動きと「民主化」
第3 章 教育法改正運動の頓挫と教員地位法の制定
第4 章 教員労組法の成立過程
第5 章 二大教員団体による団体交渉の機能と構造
補 章 団体交渉プロセスにみる「教育自治」の可能性
第6 章 全教組法外労組事件をめぐる紛争と裁判
終 章 本書の意義及び今後の課題
内容説明
第16回九州大学出版会・学術図書刊行助成対象作。教師たちは、なぜ、そしてどのように、闘ってきたのか。労働条件向上から教育政策まで、教育の理想を求めて歩んだ韓国教員組合の歴史と活動、関連する法制度について、政治的・歴史的背景を踏まえ、徹底的に分析する。
目次
序章 本書の目的
第1章 国家公務員法における教員の地位
第2章 教員労組結成の動きと「民主化」
第3章 教育法改正運動の頓挫と教員地位法の制定
第4章 教員労組法の成立過程
第5章 二大教員団体による団体交渉の機能と構造
補章 団体交渉プロセスにみる「教育自治」の可能性
第6章 全教組法外労組事件をめぐる紛争と裁判
終章 本書の意義及び今後の課題
著者等紹介
鄭修娟[ジョンスヨン]
九州産業大学国際文化学部専任講師。専門は、教育行政学、教育経営学、教育法学。1989年韓国ソウル市生まれ。九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻博士課程修了/博士(教育学)。九州女子短期大学講師、九州大学大学院人間環境学研究院助教を経て、2023年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。