アメリカ高等教育のガバナンス改革―カリフォルニア大学の自律と統制をめぐる葛藤

個数:

アメリカ高等教育のガバナンス改革―カリフォルニア大学の自律と統制をめぐる葛藤

  • ウェブストアに7冊在庫がございます。(2025年08月26日 10時26分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784798503646
  • NDC分類 377.253
  • Cコード C3037

出版社内容情報

大学に社会から負託された使命をよりよく追求させるものは、大学の自律性か、それとも政府からの統制か。これは古くて新しい問いである。20世紀に公立高等教育機関のアクセス(量的拡大)とエクセレンス(学術的卓越性)を両立させた米国カリフォルニア州の高等教育マスタープランは、高等教育の機能別分化政策の成功例としてあまりに有名で、「カリフォルニア・アイデア」と称賛されてきた。特に、公立研究大学であるカリフォルニア大学(UC)の学術的卓越性は、同大学が有する州憲法に基づく高度な自治と共に、広く認知されてきた。



しかし、近年は深刻化する財政難のため、高等教育のアクセスもエクセレンスも危機に瀕しているとされる。また、同州では高等教育機関と州政府との間で政策調整に当たる「緩衝装置」であったカリフォルニア中等後教育コミッションが廃止されるなど、かつて称賛された分権的な性格にも変化が生じてきた。



こうした状況で、UCがアクセスとエクセレンスの両立という公的な使命を追求するためにより重要なものは、州民を代表する理事会に統治される公立大学としての自律性と、州民の代表であるはずの州政府からの公的な統制のどちらなのか。



本書は、UCの議事録、カリフォルニア州の議会資料や政策文書などの分析を行うことで、公的使命の追求を巡るUCと州議会・知事と対立を軸に「カリフォルニア・アイデア」を再検討し、この古くて新しい問いに答えようとする事例研究である。日本の高等教育の改革動向を考えるうえで、政策担当者、実務者、研究者必読の書。

内容説明

大学の自律性vs政府の統制。アクセスとエクセレンスの両立という公的使命の実現を主戦場に繰り広げられたカリフォルニア大学と州議会・知事との抗争史。かつて世界から理想と賞賛されたカリフォルニア州高等教育の現実を探る。

目次

序章 高等教育の公的使命をめぐる葛藤
第1章 緩やかな調整に対する評価の変化
第2章 「教育マスタープラン」構想と高等教育の独自性
第3章 UC、議会、知事の思惑とCPECの廃止
第4章 「緩衝装置」廃止の影響
第5章 UCの教学経営をめぐる自律と統制
第6章 UCの自律性の限界
第7章 授業料と入学者受け入れをめぐる矛盾
第8章 カリフォルニア州高等教育における調整の変容
終章 総括と今後の課題

著者等紹介

中世古貴彦[ナカセコタカヒコ]
2019年九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻博士後期課程退学。博士(教育学、九州大学)。現在は九州産業大学基礎教育センター(兼)大学改革推進本部講師。専門は高等教育論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品