内容説明
明治維新とは何だったのか?神話としての明治維新像をたどり、現代的な語りの可能性を考える第1部。革命に焦点を当て、中国・チベット・ロシアを近代日本とつなげて議論する第2部。急激な近代化にさらされた周縁からナショナル・ヒストリーを捉え直す第3部。時代や場所によって異なる意味を持つ明治維新を、三つの視点から問い直す。
目次
第1部 明治維新という神話(単純な物語の危険性―明治維新一五〇周年に際して;中国から見た明治維新認識;明治維新の賞味期限―語りの変遷をめぐって)
第2部 連鎖する革命(清末中国の政治改革と明治維新;日本・チベットの邂逅と辛亥革命;十月革命と明治維新)
第3部 押し寄せる近代(接続される海;日本帝国と沖縄近代;真杉静枝と坂口〓子の台湾表象)
著者等紹介
オーガスティン,マシュー[オーガスティン,マシュー] [Augustine,Matthew]
九州大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かんがく
12
明治維新150周年の九州大学シンポジウムがもとになっている。外国人研究者の論文も多く、維新と中国、チベット、ロシアの関わりなど新たな視点も多く得られたが、視点の提示に終わっていてやや物足りなさを感じる。大正期の日本人がロシア革命と明治維新を重ね合わせたという話は面白い。2020/05/23
NAGISAN
0
中国が日本(明治維新)を学んだ時代(清末)は刺激的であるし、日中関係を考える際に参考になる。郭連友論文中心に読んだ。当時の報告書や論説について、執筆者の背景・目論見、各時代(開国→変法→失敗)の中国側の受け取り方の違いについて、新たな発見があった。2022/03/09