出版社内容情報
ゴッホはなぜ何度も向日葵を描いたのか?
――シンボルの意味を知れば、隠れた意図が見えてくる。
●シンボルは、美術を理解するための手がかり
「なぜ、ゴッホは何度も向日葵を描いたのでしょう?」
「西洋美術でたびたび竜が出てくる理由をご存じでしょうか?」
シンボルの知識があれば、これらの質問に答えることができるでしょう。
シンボルは、美術作品を読み解くための「手がかり」なのです。
●地域や時代によって意味を変えるシンボル
例えば、「蓮が出てくる美術作品は?」と聞かれた際に、モネの《睡蓮》という西洋絵画を思い浮かべる人もいれば、アンコールワットや仏像などの東洋美術を想像する人もいるでしょう。
このように、同じシンボルでも色々な国の様々な作品に登場することがあります。
そして、シンボルは地域や時代によって、意味を変えることがあるのです。
●古今東西、沢山の美術作品がフルカラーで味わえる!
ヨーロッパはもちろん、インド、日本、中央アジア、エジプト、メキシコなど、古今東西いろいろな国の美術作品をフルカラーで掲載。
さまざまな作品によく出てくる48個のシンボルを、実際の作品と共に解説します。
複雑に感じるシンボルも、歴史やその背景とともに味わえば、楽しく知ることができます。
「美術作品をもっと味わいたい!」「作品が理解できなくて、もどかしい」と思ったことがある、あなたのための1冊です。
【本書で解説するシンボル】
馬/ハヤブサ/天秤/竜/鷲/月桂冠/柱/不死鳥/象と城/雄牛/洋梨/ライオン/光輪/蝶/ナツメヤシ/車輪/ハト/百合/蓮/卵/ウサギ/ゴシキヒワ/虹/ブドウ/鏡/髑髏/フクロウ/猫/プロビデンスの目/キツネ/大鎌/迷宮/蛇/ケシ/鉤十字/シャボン玉/ウロボロス/噴水/クジャク/魚/ユニコーン/薔薇/蘭/犬/オウム/向日葵/カーネーション/真珠
内容説明
ゴッホはなぜ、向日葵を繰り返し描いたのか?シンボルの意味を知れば、隠れた意図が見えてくる。絵画、彫刻、建築、ファッション、硬貨…etc.古今東西、様々なものに潜む美術の歴史を紐解く旅へ。
目次
1章 権力を表すシンボル(馬 戦と生活のパートナー;ハヤブサ エリートの象徴 ほか)
2章 信仰を表すシンボル(光輪 円盤形の後光が大陸各地で見られる理由;蝶 夢と現実の間で移ろう可憐な虫 ほか)
3章 不穏さをまとうシンボル(鏡 霊界との交信ツール;髑髏 すべての人に訪れる運命 ほか)
4章 希望を表すシンボル(ウロボロス 終わりのないシンボル;噴水 楽園と都市を潤す水 ほか)
著者等紹介
ウィルソン,マシュー[ウィルソン,マシュー] [Wilson,Matthew]
美術史家・教育者。美術や文化に関する記事を様々な刊行物・メディア(エコノミスト誌やBBCなど)に多数寄稿
北本聖月[キタモトミヅキ]
宮城県生まれ。アメリカの大学を美術専攻で卒業。フリーランスの翻訳者として、国内外の美術館や博物館、展覧会の情報など、美術や歴史、文化に関する文書の翻訳を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。