出版社内容情報
失われた中国の伝統色が甦る!
中国の豊かな色彩文化が詰まった一冊。様々な古典籍から色にまつわる言葉を探し出し、故宮博物院の文化財から色見本を作り出すことで見出された384の伝統色。
※色名には、CMYK値、RGB値が併載されています。
テレビドラマの美術や工芸作品など、近年、中国では色彩に対する審美眼や関心が高まっています。茜や石榴、翡翠のスカートなど、唐代の詩に詠われたあでやかな女性の服装や清王朝の乾隆時代の華やかな色彩。中国の歴史と文化には多彩な色とイメージがあります。
『爾雅』『説文解字』『康煕字典』などの古典籍にはそれぞれ幅広い色が収録されていますが、現代中国語と古代中国語の違いが大きく、色彩の名称は死語となってしまい、詳しいことは伝わっていません。
歴史書、絵画、歌詞や賦、詩の語句、仏教経典、医学書、小説。さらに天文や建築物、動植物、鉱物、服飾、医薬など幅広い古典籍を渉猟して優美な色彩の言葉を見つけ出し、色名を整理しました。
そして、故宮博物院の文化財から色見本を作り、多彩な美術品や絵画を描いた美しい絵を添えました。文字だけでなく実際の色を感じることができます。二十四節気と七十二候に基づいた構成で、季節の移り変わりを感じながらめぐる384色の伝統色。豊かな色彩の世界と奥深い色彩文化を感じる本です。
〈もくじ〉
春色の節気
夏色の節気
秋色の節気
冬色の節気
中国の伝統色 色見本
内容説明
二十四節気と七十二候に基づいた構成で、季節の移り変わりを感じながらめぐる384色の伝統色。豊かな色彩の世界と奥深い色彩文化を感じる本です。
目次
春 C75 M50 Y85 K5 R79 G111 B70(春色の節気;立春 ほか)
夏 C20 M80 Y75 K0 R203 G82 B62(夏色の節気;立夏 ほか)
秋 C15 M50 Y85 K0 R218 G146 B51(秋色の節気;立秋 ほか)冬 C85 M50 Y60 K10 R32 G104 B100(冬色の節気;立冬 ほか)
著者等紹介
郭浩[グオハオ]
伝統を踏まえたクリエイティブ活動「文化創意」を支援する、中国文化の研究者。ハーバード大学ケネディ行政大学院の元海外派遣研究員、映画製作会社「長春電影製片廠」グループの「北京影視センター」の元責任者。故宮博物院での皇族婚礼や慶事式典、北京市内の午門広場での中秋節バーチャルファッションショーや、猫をテーマにした「故宮御猫」や「古宮十二美猫図」などのプロジェクトを主催
李健明[リジエンミン]
故宮博物院の文化創意活動のデザイナー。故宮博物院の皇族婚礼プロジェクトに携わり、そのデザインを担当。皇帝の衛兵キャラクター「御前行走」など、衛兵シリーズの文化創意作品に携わる。マイクロソフト社のポータルサイト「MSN」や、コカ・コーラ社の「ファンタ」など、有名ブランド商品とのコラボデザインも手がける
鷲野正明[ワシノマサアキ]
国士舘大学文学部教授。長岡高専(工業化学科)を卒業後、大東文化大学中国文学科、筑波大学大学院中国文学専攻を経て国士舘大学文学部講師に。明清時代の文人・文学を研究。漢詩創作の指導も行う。NHK‐Eテレ「吟詠」の作品解説を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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