出版社内容情報
どれだけクライアント側のUXが変わっても、アルゴリズムが変更されても、変わらないのがリレーショナルデータベースの世界。それだけに経験値とベンダーごとに微妙に異なる方言を操るための“鍛錬”は必須の世界といえます。
しかし“鍛錬”は、それこそ思考し手を動かさなければ鍛錬とは言えません。
そこで本書では、単なる教科書的なSQL文の組み立て(鍛錬の方法)を超えて、さまざまなケースにマッチした最適なSQLを自然に記述できるようになるための知見と勘所を、具体的なテーブルやDB構成とともに解説します。
そのためSQL方言は極力排し、標準SQLで解説を行い、各サンプルの方言版はGitHubで公開するという方法を取っています。
つまり、
・解くべき問題を明確にし、
・次にその解決方法を整理し、
・考え方を標準的なやり方で提示し、
・必要であれば方言でも参照できる、
というスタイルです。
SQLの現場ですぐに使える……、というのは大袈裟ですが、必ず解決策にたどり着けるヒントや知見にあふれた、全61のTips集です。
[目次]
第1章 データモデル設計
第2章 生産性とインデックス設計
第3章 設計の変更ができないときの対処法
第4章 フィルタリングと検索
第5章 アグリゲーション
第6章 サブクエリ
第7章 メタデータの取得と分析
第8章 直積問題
第9章 タリーテーブル(複雑なSQLのために)
第10章 階層的なデータ構造
内容説明
SQL(Structured Query Language)は、ほとんどのデータベースシステムと通信するための標準言語です。そして本書は、定期的にSQLを仕事の一部として扱うアプリケーション開発者およびデータベース管理者(DBA)を対象としているため、基本的なSQL構文に精通しており、SQL言語を最大限に活用するためのヒントを提供することに重点を置いています。また、現在普及している商用データベースシステムのほとんどに実装されている「SQL/Foundation(document ISO/IEC 9075‐2:2011)」というSQLデータベース言語の現在のISO標準に基づいて本書は書かれています。
目次
第1章 データモデルの設計
第2章 プログラム可能性とインデックスの設計
第3章 設計を変更できないときはどうするか
第4章 フィルタリングとデータの検索
第5章 集約
第6章 サブクエリ
第7章 メタデータの取得と分析
第8章 直積
第9章 タリーテーブル
第10章 階層型データモデルの作成
付録 日付と時刻のデータ型、演算、関数
著者等紹介
ビエスカス,ジョン・L.[ビエスカス,ジョンL.] [Viescas,John L.]
45年以上の経験を持つフリーのデータベースコンサルタント。最初はシステムアナリストとしてキャリアをスタートさせ、IBMメインフレームシステム用の大規模なデータベースアプリケーションの設計を手掛けた。テキサス州ダラスのApplied Data Researchに6年間在籍し、30名以上のスタッフを率いて、IBMメインフレームコンピュータを対象としたリサーチ、プロダクトの開発、カスタマーサポートを担当した。Applied Data Research在籍中にテキサス州立大学でビジネスファイナンスの学位を取得している
スティール,ダグラス・J.[スティール,ダグラスJ.] [Steele,Douglas J.]
コンピュータ歴(メインフレームとPCの両方)は45年以上にわたる。2012年に引退するまで、大規模な国際石油会社に31年以上在籍していた。その間のほとんどはデータベースとデータモデルに取り組んでいたが、最後に手がけたのは、全世界の10万台以上のコンピュータにWindows 7を展開するためのSCCMタスクシーケンスの開発だった。17年以上にわたってMVPを受賞、Microsoft Accessに関するさまざまな記事を執筆している
クロージア,ベン・G.[クロージア,ベンG.] [Clothier,Ben G.]
IT Impact, Inc.のソリューションアーキテクト。IT ImpactはAccess/SQL Server開発をリードするイリノイ州シカゴを拠点とする企業である。J Street TechnologyやAdvisiconを含め、Benは名立たる企業でフリーコンサルタントを務めており、個人向けの小さなソリューションから企業向けのLOB(Line‐Of‐Business)アプリケーションまで、さまざまなAccessプロジェクトに取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。