目次
第1章 まえがき―なぜほとんどのソフトウェア開発は失敗するか
第2章 典型的な失敗例―失敗に学ぶ
第3章 人が全て―個々の開発者の効率の最大化
第4章 はじめよければ全てよし―そもそも要求定義って?
第5章 ちゃんと設計しろって言うけど―アーキテクチャ
第6章 オーソドックスか?アジャイルか?―開発スタイル
第7章 PMBOK使えばいいの?―プロジェクト管理
第8章 それでもプロジェクトマネージメントがうまくいかない理由
著者等紹介
勝呂暖生[スグロハルキ]
情報工学博士。1968年東京生まれ。米Microsoft、独SAPを経て、国内大手メーカー勤務(現職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岩月クロ
3
軽快な語り口で読みやすい。難しい内容を、ここまでわかりやすく記せるのか!(と言える程、私は別のものを読んでいないのだけれど) 内容も充実していて、………極めて耳の痛い話でした、全体を通して。身に覚えがあることだったり、無くてもそういう場面を知っていたり………いやはや。是非とも社内の人に読んでほしい。必ずハッと思うことがあるはず。さて私は何を改善しようか。(個人的に、前半部分が特に気になる内容だったので、そこからでしょうか)2012/11/25
oko1977
1
・筆者は上手く進捗が出ていないプロジェクトに対してはまず残業を禁止するとのこと。 ・昨今のソフトウェア開発はうまく失敗できていない。 ・XPは無駄なことは悪と考えており設計も最大限無駄を排除する必要がある。正しい設計として以下のような点が挙げられている。 ・すべてのテストが通る ・重複したロジックがない ・開発者にとって重要な意図が全て述べられている ・クラスの数とメソッドの数が最低限になっている ・テスト起動開発(TDD)はアジャイル開発と非常に融合性が高い。2023/12/05
ボタもち
1
かなりくだけた語り口でぶっちゃけた話が書かれていて面白いです。引用文献もたくさん紹介されているのでここからさらに知識を深めるのに向いていると思います。ただ、良いか悪いかは別として、文献を紹介するときに著者の主観が多分に含まれている感じがするので自分自身で文献を読む前に先入観を植え付けられることは間違いなしです。2020/02/16
ゼロコウ
1
未熟文系SE(SIer系)にはとってもよい本でした。管理の話だけじゃなく、アプリケーションアーキテクチャの話とかもあり。一度よんだけどまだ吸収できてないので再読必須....。これ参考になんとか波風立てない(立てても乗りこなせる)プロジェクトにしたいもんだ...2013/09/07
ユータス
0
タイトルのある通り、多くのソフトウェア開発が失敗する理由を説明し、致命的な失敗を起こさないためのTipsを紹介する本。根拠となる論文や文献をきちんと引用し、著者自身の意見はそれとしっかり分かるように記述している点は非常に好感が持てる。学問的な理想の話ではなく、実践的な現実の話として書かれているのでとても役に立つと思う。私はソフトウェア開発ではなくデータ分析に従事するエンジニアであるが、当然この本に書いてある全てではないにしろ、データ分析プロジェクト管理にも参考になる部分が多数あるように思われた。2017/09/15