内容説明
システム開発の現場では、ITエンジニアがITの専門知識を素人同然のプロジェクト関係者に教えなければならない場面がたくさんある。後輩のITエンジニア、システムの利用者であるユーザー、システム開発の発注者である顧客、そして技術に詳しくないプロジェクトマネジャー…。ITに明るくない彼らに対して、専門知識や概念を教えるのは非常に難しいもの。ITの専門家であっても、「教えるノウハウ」がなければ、正しく伝えることができないからだ。本書は、そんな「教え方の悩み」を抱えているITエンジニアを対象とし、体系立てた教え方の理論(ノウハウ)を説明。そのうえで、ケーススタディとして練習問題に挑戦してもらう。それにより、現場で役立つ実践的な「教える力」を養うことができる。
目次
第1章 専門知識を教える技術を身につけよう(「教える」ことはプレゼンテーションではない;「教える」ことはコーチングではない ほか)
第2章 教育を企画し、実行するプロセスを知っておこう(企画;一次資料収集 ほか)
第3章 教材制作とプラクティスの17原則(直線性の原則;対称性の原則 ほか)
第4章 IT専門家の「教える」技術実践習得編(ジョブ管理;OSIレイヤ3 ほか)
著者等紹介
開米瑞浩[カイマイミズヒロ]
東京大学理科一類中退。IT技術者の業務経験を通して「読み解き、考え、説明する」スキルの再教育の必要性を認識し、2003年からその著述・教育業務を開始。小説家を目指したほどの文章力にもかかわらず図解を多用し「文章は図解の添え物」との主張が持論。図解力、思考力、プレゼンテーションなどの講師として民間企業・官公庁での研修実績多数。メールマガジン「読み書き図解力を鍛え直すマガジン」は「まぐまぐ」殿堂入りの優良誌で熱心な読者が多い。2008年から「教える技術」をメインテーマとして活動中
森川滋之[モリカワシゲユキ]
株式会社ITブレークスルー代表。経営改善とIT人材育成のコンサルタント。1963年金沢生まれ。本籍地は大阪。千葉で育ち、大阪と東京で仕事を学ぶ。京都大学文学部卒業後、1987年に株式会社東洋情報システム(現TIS株式会社)に入社。16年間、SEおよびSEマネジャーとして、大小20以上のプロジェクトのリーダー、マネジャーを歴任。その後、営業企画部門、コンサル営業を経て、2005年にITコンサルタントとして独立する。はじめはプロジェクトマネジメントの支援を業務としていたが、失敗するプロジェクトは経営に問題があることを身をもって学び、経営改善に踏み込んだコンサルティングをしている。また、IT関係者育成のためのセミナーを自主開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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