内容説明
IT業界のみならず経済界からも注目されているニコラス・G・カーが本書で打ち出すのは、電力会社の発展をメタファーとして語る“商品を物理的な形態やコストから解き放った、インターネットと情報産業がもたらす新しい経済”である。潤沢なインフラが提供されたことでSaaS[Software as a Service]が可能になり、ひいてはユーティリティコンピューティングにつながることで、企業はITにとらわれず自社の生産活動に純粋に打ち込めるようになるのだ。そして、そのとき企業のビジネスモデルはどのように変わるのか?グーグルやアマゾンなどが、すでに着手しているクラウドコンピューティング時代の幕開けに、ビジネスモデルの大きな変革期が訪れようとしているのだ。
目次
プロローグ ボストンの戸口
第1部 一つの機械(バーデンの水車;発明家と実務家;デジタル時代のからくり装置 ほか)
第2部 雲の中に住んで(ワールドワイドコンピュータ;多数から少数へ;大いなるバラ売り ほか)
エピローグ 炎とフィラメント
著者等紹介
カー,ニコラス・G.[カー,ニコラスG.][Carr,Nicholas G.]
ダートマス大学で学士号を、ハーバード大学で修士号を取得。1997年から2003年にかけて『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌の上級編集者を務める。現在はビジネスライターとして、経営戦略・情報技術やその相互関係などを主なテーマに、『フィナンシャル・タイムズ』や『ボストン・グローブ』ほか多数に寄稿。また、「インターネットと社会に関するハーバード会議」「ハーバード・ビジネス・スクール戦略とビジネス環境会議」などでも講演を行っている
村上彩[ムラカミアヤ]
1960年生まれ。上智大学国際関係論修士課程修了。翻訳家。明星大学講師(翻訳論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
ミライ
Shinchan
Z
ふろんた2.0