出版社内容情報
現在のIPネットワークでは、貴重なアドレス空間の浪費を防ぐためにCIDRの導入が必須となっています。また、綿密なネットワーク設計が求められ、サブネット化や効率的な経路集約といった事柄に関する知識が必要となります。本書はアドレス割り当てという新しい観点からこれらの問題を分かりやすく説明し、明確な答えを提示します。プロトコル解説書だけでは満足できない、実践主義のエンジニアに必要な情報が満載です。
【目次】
第1部 アドレス割り当てに先立つ予備知識
第1章 TCP/IPの概要
1.1 物理層
1.2 データリンク層
1.3 ネットワーク層
1.4 信頼性型/非信頼性型のトランスポートサービス
1.5 TCP
1.6 UDP
1.7 TCP/IP接続
1.8 まとめ
1.9 練習問題
第2章 IPアドレスの基礎
2.1 名前、アドレス、ルート
2.2 IPアドレス
2.3 アドレスの用語、表記、番号付け
2.4 IPアドレスのクラス判定
2.5 サブネット化
2.6 サブネットマスク
2.7 マスクの演算
2.8 隣接マスクビット
2.9 サブネットの用語
2.10 特別なアドレス
2.11 IPアドレッシングのおさらい
2.12 まとめ
2.13 練習問題
第3章 ネットワークデバイス
3.1 ホスト
3.2 OSI参照モデル
3.3 リピータ
3.4 ブリッジ
3.5 ルータ
3.6 ゲートウェイ
3.7 ネットワーク管理システム
3.8 プロトコルアナライザ
3.9 まとめ
3.10 練習問題
第4章 ルーティング
4.1 ルーティングテーブル
4.2 転送プロセス
4.3 最適な経路の決定
4.4 動的ルーティングプロトコル
4.5 静的ルーティング
4.6 ICMPルーティング
4.7 ダイレクトルーティング
4.8 経路の手動追跡
4.9 まとめ
4.10 練習問題
第2部 IPアドレスレイアウト
第5章 一般的なネットワークポロジ
5.1 IPアドレスネットワークシート入門
5.2 ブロードキャストが可能な多重アクセスネットワーク:
EthernetとToken Ring
5.3 LANトランジットネットワーク
5.4 ポイントツーポイント:ナンバードIP
5.5 ポイントツーポイント:アンナンバードIP
5.6 ダイアルインアクセスプール
5.7 ノンブロードキャスト多重アクセスネットワーク:フレームリレー
5.8 ノンブロードキャスト多重アクセスネットワーク:ATM
5.9 まとめ
5.10 練習問題
第6章 インターネットへの接続
6.1 インターネット接続
6.2 プライベートIPアドレスの割り当て
6.3 NAT
6.4 RSIP
6.5 まとめ
6.6 練習問題
第7章 ルーティングテーブルの効率化
7.1 経路情報の集約
7.2 経路の集約計画をたてる
7.3 RIPと経路の集約
7.4 OSPFと経路の集約
7.5 静的なルーティングと経路の集約
7.6 CIDR
7.7 まとめ
7.8 練習問題
第8章 アドレス空間の高度利用
8.1 アドレス割り当て効率の評価
8.2 アドレス割り当て効率の計算
8.3 アドレッシングの効率とルーティングプロトコル
8.4 RIPで効率化を達成するためのトリック
8.5 ネットワークマスクのトリック
8.6 NATを使った効率改善
8.7 DHCPとIPCPによる短期IPアドレス割り当て
8.8 まとめ
8.9 練習問題
第9章 IPアドレスの管理
9.1 管理効率を考慮する
9.2 IntraNIC
9.3 IP管理ツールと計算機ソフトウェア
9.4 IPアドレスから名前への変換
9.5 管理ツール
9.6 まとめ
9.7 練習問題
第10章 ネットワークの成長計画
10.1 予想される成長
10.2 予想外の変更
10.3 まとめ
10.4 練習問題
第3部 新しいIPテクノロジー
第11章 IPマルチキャスト
11.1 リソースの発見
11.2 会議システム
11.3 Mbone
11.4 IGMP
11.5 マルチキャストルーティングの概要
11.6 マルチキャストパケットの配信
11.7 マルチキャストルーティングプロトコル
11.8 まとめ
11.9 練習問題
第12章 モバイルIP
12.1 モバイル性
12.2 モバイルIP
12.3 企業内のモバイルIP
12.4 バーチャルホームネットワーク
12.5 まとめ
12.6 練習問題
第13章 IPv6
13.1 IPv6ヘッダー
13.2 IPv6のアドレス表記
13.3 IPv6のネットワークプレイフィックス表記
13.4 IPv6のアドレッシング
13.5 IPv6アドレス割り当てと経路集約
13.6 IPv6拡張ヘッダー
13.7 アドレス自動構成
13.8 モバイルIPv6
13.9 まとめ
13.10 練習問題
内容説明
クラスフルルーティングはもう古い!これからのTCP/IPネットワーク管理に欠かせない技術を全て網羅した良書が第2版にてついに日本語化。IPアドレスを構成するための法則を知りたい、ネットワークが遅いと苦情が来た、論理ネットワークの構成を変えたい、サブネットの効率的な使い方が分からない、CIDRの実践的な利用方法を知りたい―本書はこれらの問題に対する解決方法を提示する。
目次
第1部 アドレス割り当てに先立つ予備知識(TCP/IPの概要;IPアドレスの基礎;ネットワークデバイス;ルーティング)
第2部 IPアドレスレイアウト(一般的なネットワークトポロジ;インターネットへの接続;ルーティングテーブルの効率化;アドレス空間の高度利用;IPアドレスの管理;ネットワークの成長計画)
第3部 新しいIPテクノロジー(IPマルチキャスト;モバイルIP;IPv6)
著者等紹介
グラハム,バック[グラハム,バック][Graham,Buck]
米国海軍学校を卒業後、コロラド州立大学にて電気通信工学の理学修士号を取得した。現在は、米国Ericsson社Data Backbone/Optical Networks事業部にて、上級ネットワークコンサルタントとして勤務。キャリアにおいて、多くのTCP/IPネットワークを設計してきた。代表的なプロジェクトとして、Wal‐Mart社やWestern Auto社のネットワーク設計が挙げられる。妻や子供たちと共に、米国ケンタッキー州Danvilleに在住
宇野みれ[ウノミレ]
有限会社ハラパン・メディアテック取締役。同志社大学英文科卒業後、朝日新聞社で新聞記者、整理記者などに従事
宇野俊夫[ウノトシオ]
有限会社ハラパン・メディアテック代表取締役。ソニー(株)でパソコンやサーバなどを開発・設計する。また、コンパック(株)でネットワークシステムラボラトリの開設と運営にあたる。4.1BSD、ARPANET時代よりUNIX、ネットワークを利用し、コンピュータやネットワークのアーキテクチャに精通している。1997年、宮崎市に移住、独立する。技術コンサルティング、産業翻訳などを営む
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