出版社内容情報
「地理情報システム」や「位置情報」と聞くと、特殊な業務で一部の専門家だけが使う「難しいもの」だと考えていないでしょうか? 決してそうではありません。GISツールは、「汎用的なソフトウェア」であり、「表計算ツールと同じくらい利用されるべき」ものです。とはいえ、GISツールは高価で、ハイスペックなPCが必要で、導入のハードルが高いものでした。
「QGIS」が、その状況を変えました。オープンソースで開発されており、いまやGIS(Geographic Information System:地理情報システム)ツールのデファクトスタンダードともいえます。QGISによってGISツールが民主化された現在、誰からも手が届く道具なのです。位置情報を持っているのであれば、使わなければ損だといっても過言ではありません。
そこで本書では、GISの活用に興味のある全ての人を対象に、GISの使い道と使い方を、QGISで学ぶ構成になっています。
前半の基礎編では、「GISとは何か?」から始まり、「GISデータや座標参照系」といった基礎知識を学びながら、QGISの使い方を学びます。単に「地図を作成する」ことに留まらず、位置情報以外のデータを扱う方法や自動化・Pythonによる機能拡張といったGISツールならではの機能をしっかり解説しています。
後半の実践編では、具体的なユースケースを通じて、GISをどのように応用できるのかを学びます。基礎編の知識を活かして目的に応じた地図を作ることに始まり、紙の地図をGISデータ化したり、衛星データを活用したりといった実践的な手法を学びます。さらに、データを掛け合わせてマーケティング用のデータ作成を行うといった、表計算ツールでは不可能な分析も行います。
本書は、QGISがあらゆる領域の実務に活用されることを想定しているため、「機能を網羅すること」や「特定の業務分野にフォーカスする」ことを避けて、多様なユースケースをハンズオン形式で学ぶことで、読者が各自の関心分野へ応用できるようになっています。本書をきっかけにGISを使い始める人やQGISのユーザーが増えることを願っています。
●目次
第1章 GISとは
第2章 QGISのインストールと起動
第3章 GISデータを知る
第4章 QGISでデータを扱う
第5章 座標参照系(CRS)を学ぶ
第6章 地図の出力・印刷レイアウト
第7章 自動化・Pythonによる機能拡張
第8章 ハザードマップを作る
第9章 紙の地図をGISデータ化する
第10章 法務省登記所備付地図を利用する
第11章 衛星データを活用する
第12章 ベクターデータによる分析を行う
第13章 地形解析の手法を学ぶ
第14章 点群データの取り扱い
【目次】
第1章 GISとは
第2章 QGISのインストールと起動
第3章 GISデータを知る
第4章 QGISでデータを扱う
第5章 座標参照系(CRS)を学ぶ
第6章 地図の出力・印刷レイアウト
第7章 自動化・Pythonによる機能拡張
第8章 ハザードマップを作る
第9章 紙の地図をGISデータ化する
第10章 法務省登記所備付地図を利用する
第11章 衛星データを活用する
第12章 ベクターデータによる分析を行う
第13章 地形解析の手法を学ぶ
第14章 点群データの取り扱い