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出版社内容情報
“地上に太陽を作る研究”ともいわれる核融合エネルギーの研究開発は現在、技術的実証・経済的実現性の確立を目指す第三段階まで進み、21世紀中ごろの実用を目指して突き進んでいます。本書では核融合の基礎知識から核融合反応を起こす方法と方式、それぞれのメリット・デメリットなどを図や写真を交えながらわかりやすく解説していきます。
内容説明
SDGsとGXを推進する燃料豊富な革新エネルギー。最先端の核融合の物理と技術を図解!
目次
第1章 核融合の基礎(核物理学)
第2章 プラズマの基礎(プラズマ物理学)
第3章 地上に太陽を作る(核融合プラズマの物理)
第4章 トカマク炉心を制御する(トカマクプラズマの物理)
第5章 核融合炉機器の多様な技術(核融合炉工学)
第6章 核融合炉発電の可能性(核融合システム工学)
第7章 核融合炉実用化への道のり(核融合研究開発)
第8章 エネルギーの未来を考える(核融合未来展望)
著者等紹介
山〓耕造[ヤマザキコウゾウ]
名古屋大学名誉教授、自然科学研究機構核融合科学研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。1949年富山県生まれ。東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士。米国プリンストン大学客員研究員、名古屋大学プラズマ研究所助教授、核融合科学研究所教授、名古屋大学大学院工学研究科教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫路(ねころ)
15
ギブアップです。理系が好きでも、能力とは合致せず、戸惑いました。一般的な解説書ではありません、専門知識を学びたい、核開発を勉強したい人向きです。用語やグラフ、図解なのは分かりますが、それがどのように使われているかなど良く分かりません。『核融合エネルギーのきほん』なら一般の人でも想像つくと思います。2024/02/02
しろくまZ
6
昨今のメディアを見ていると、核融合炉の実用化が既に成されたとか、あるいは実用化は時間の問題であるかのような報道がなされており、ホンマかと思い本書を手に取った。中にブラズマ物理の説明やトカマク、ヘリカルなど形式の説明もあり、ブラズマ物理や核融合研究を始めたばかりの学生さんにとっても良い書物だと思う。肝心の実用化については、現在建設中のITER(国際熱核融合実験炉)はあくまで実験炉であり発電の検証はしない。この後に原型と実証炉(DEMO)を経て初めて実用炉建設となる。長い地道な研究がまだまだ必要なようである。2024/03/22
Y
2
かなり難しい内容で2.3.4章のプラズマ物理が特に難しい。プラズマを閉じ込めて制御する方法が詳細に書いてあるが素人にはなかなか理解できない。前書きによるとこの本は先端エネルギーに興味を持つ理工系大学生やビジネスパーソン向けらしい。そりゃ難しいわけだ。とりあえずプラズマの制御は非常に困難ということはわかった。 2024/02/06
まっちゃん2
1
核融合は高価な専門書はあるが、解説書は近年これといったものがなく、貴重な一冊。だが、わかりにくい!この世界だけの専門用語の洪水。これの説明が不十分なまま文章や図を差し出されてもわからない。2023/12/22