龍馬のマネー戦略―教科書では絶対に教えない幕末維新の真実

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龍馬のマネー戦略―教科書では絶対に教えない幕末維新の真実

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784798064000
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「金がなくては維新は出来ぬ!」

維新の立役者となった坂本龍馬は、
日本史でも一、二を争う偉人でもある。
しかし実のところ、当時の龍馬は一介の浪人に過ぎない。

それなのに、なぜ土佐どころか日本を代表する人物になれたか?
実は、それは龍馬の「金を作る才能」が抜群だったからだ。

英雄としてではない、錬金術師・龍馬

多くの維新志士は天下に大義を語って資金を募る傾向が強いが、
龍馬はほぼ独自の錬金術を使って大金を得ることが多かった。

そのうちの一つが「海援隊」による事業だが、
なかには違法行為のような金策も多々あった。

・偽金製造を土佐藩に提言する
・法外な賠償金を訴え、実際に分捕る
・有事には奉行所を襲うことを勧める

龍馬を主人公にしたドラマや小説はもちろん、
教科書では決して教わらないことであるが、
これは当時の記録に残る「史実」である。

龍馬だけが「金が必要だ」ということが分かっていた

「これからの時代に必要なものは、お金だ!」ということを、
龍馬は、どの維新志士よりもわかっていたのである。

西郷隆盛、大久保利通、桂小五郎など、
歴史に名を残した明治の元勲たちよりも、
龍馬の金策は一歩先を行っていた。

実際、薩長の藩士たちは戊辰戦争に突入した際、
自分たちに蓄えがなく、幕府軍を追走するのに、
鳥羽伏見の戦い後、数か月もの時間を掛けている。

土佐藩も戦費がなく結局、土佐藩を助けたのは、
先述した「龍馬の提言による偽金」だった。

時代の節目では、今後、何がどうなるかわからない。

薩長同盟を成功させ、大政奉還を提言した龍馬からすれば、
仮に王政復古が成っても、戦争になるかもしれないし、
戦争になれば、倒幕派に苦戦する可能性だって十分ある…。

様々な可能性を考慮し、
でもどうなろうと必要だったのが、
「お金」だったのだ。

本書では知られざる「龍馬の錬金術」を紹介し、
倒幕を果たした彼の「マネー戦略」について紐解く!

【目次】
第1章 誰とも繋がる「史上最強の浪人」
第2章 幕末を制した「瀬戸内海の海上王」
第3章 私設艦隊「海援隊」とは何か?
第4章 「龍馬の偽金」で倒幕を果たした官軍
第5章 明治新政府を支えた「龍馬マネー」

内容説明

官軍を救った2000億円の“龍馬マネー”とは?歴史的英雄の「悪の魅力」満載。「偽金」を作れ!関門海峡を封鎖せよ。賠償金を巻き上げろ。龍馬だけが「お金に強い」維新志士だった。

目次

第1章 誰とも繋がる「史上最強の浪人」(明治の元勲に、なぜ幕末の浪人が少ないのか?;武士の身分が買える金持ちのボンボンだった龍馬 ほか)
第2章 幕末を制した「瀬戸内海の海上王」(龍馬が脱藩を許される一方、京都で薩長対立が激化;「禁門の変」のあおりを食って海軍塾が閉鎖される ほか)
第3章 私設艦隊「海援隊」とは何か?(薩摩と距離が生じ、経営危機に陥った亀山社中;孤立無援の中で海援隊はどのように誕生したか ほか)
第4章 「龍馬の偽金」で倒幕を果たした官軍(後藤象二郎に語った龍馬の「偽金製造計画」;なぜ龍馬は、偽金の製造を思いついたのか? ほか)
第5章 明治新政府を支えた「龍馬マネー」(龍馬が「大政奉還」を献策した理由とは?;将軍職はそのままに、金座、銀座を接収せよ! ほか)

著者等紹介

大村大次郎[オオムラオオジロウ]
元国税調査官。国税局に10年間、主に法人税担当調査官として勤務。退職後、ビジネス関連を中心としたフリーライターとなる。単行本執筆、雑誌寄稿、ラジオ出演、「マルサ!!」(フジテレビ)や「ナサケの女」(テレビ朝日)の監修などで活躍している。学生のころよりお金や経済の歴史を研究し、別ペンネームでこれまでに30冊を超える著作を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

31
「竜馬がゆく」を再読中。とても面白く、刺激される点が多々ある。だからこそ「本当の坂本龍馬はどうだったのか」と初読時から気になっていた。この一冊で目的を果たせた。偽金の話はさすがに衝撃。司馬遼太郎は知らなかったのか、あるいは意図的にスルーしたのか。あとは浪人や脱藩の実態。当然無収入になる。援助してくれる人がいないと何もできないか暴発するだけ。亀山社中や海援隊の設立背景、そして江戸城無血開城も先立つものの話と無縁ではなかった。「商人・坂本龍馬がいたからこその明治維新」は過大でも過小でもない適切な大人の評価だ。2022/11/17

えぬ氏もわるよのぉ

8
竹下倫一著『龍馬の金策日記』『坂本龍馬の「贋金」製造計画』と被る内容が多いが、執筆協力に竹下氏の名前があるから当然か。坂本龍馬は、事を為すにはまず金が要るという感覚が、志士の中でもひときわ強かったそうな。亀山社中や海援隊の目的の一つに射利(営利)を堂々と掲げたあたり、商売を卑しいものと考えていた江戸時代の武士としては確かにユニークな存在だったようだ。2021/12/17

読書国の仮住まい

3
個人的に龍馬は過大評価されすぎというイメージがあった。 ただ本書を読むとやはり功績は大なるものがあったと感じざるを得ない。 坂本家は裕福で次男坊の龍馬を江戸に2回遊学させている。 金銭感覚はこの環境で身に付いたのだろう。 松平春嶽や勝海舟との出会いは大きかった。 幕府の金座、銀座を接収するという感覚は鋭い。 但し海軍塾の公費使い込み、第二次長州戦争に参戦し面白いと評したこと、贋金偽造を画策したこと、下関海峡封鎖による荷物差押さえに関与した疑惑、いろは丸の積荷過剰申請疑惑なども同時に知られておくべきだろう。2021/06/23

てまり

1
読み終わって、日本人の龍馬観のほとんどが、司馬遼太郎のフィクションから生まれた気がした。本当の龍馬は、政治家というより、岩崎弥太郎に近い商才あふれる人物だったのでは。幕末から明治初頭、日本には綺羅星のごとく人材が生まれた。残念なことに、その多くが志半ばで、文字通り切り殺された。彼らが生きながらえて、明治の日本で活躍してくれていたら、と、思わずにはいられない。たらればであろうと、龍馬は、財政政策で日本を支えたであろう。私欲でなく、日本人のために。2021/07/24

lalala

0
坂本龍馬は司馬歴史観で築かれていることも多く、違った視点を持ちたいと思い読んだ。幕末の混沌とした時代では、偽金を作ることも可能であっただろう。一説として興味深い。2023/04/26

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