内容説明
数学って、こんなに役立ってたんだ!確率・統計・微積分・三角関数・ベクトルetc.あなたも知らない内にお世話になっている実社会で使える数学入門。
目次
第1章 めちゃくちゃ計算が楽になる!指数・対数
第2章 極めれば大金持ち!?関数
第3章 本当は単純!微積分
第4章 微積分を支える縁の下の力持ち!?極限
第5章 三角形のためじゃない!?三角関数
第6章 まとめたら楽になった!ベクトル・行列・複素数
第7章 コンピュータの原理になった!数・集合・論理
第8章 影は薄いが一番役立つ!確率・統計
著者等紹介
蔵本貴文[クラモトタカフミ]
1978年1月生まれ。関西学院大学理学部物理学科を卒業後、先端物理の実践と勉強の場を求め、大手半導体企業に就職。現在は微積分や三角関数、複素数などを駆使して、半導体素子の特性を数式で表現するモデリングという業務を専門に行っている。エンジニアライターとして、ネットを中心としてライティング活動やブログの運営も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kouro-hou
17
タイトルの高校数学の本当の使い方というよりは、数学が世界の何の礎になっているか、という内容だったりします。dBやマグニチュード、星の等級が指数な事。CDのデータ読み出しに微分、バッテリー残表記に積分が使われている事。極限の説明は大変詳しく、三角関数もどのように展開して波、そして電波を扱うかという話もわかりやすい。四次元で縦横高さの次が時なのかが理解できたときはちょっと感動したりも。著者曰く、この本を読んでも数学の点数は上がらないし、大学受験にも役立たないそうですが、もっと大切な事に役立つ素敵な本です。2015/01/15
Ray
13
数学は好きな部類で、問題を解くことも抵抗はなかったけれども、自分の専門分野でもない限り、数学がどう使われていて、どう役に立っているのかということはあまり考えることはなかったかなと思います(本当に数学を好きな人を除いて)。なので、指数・対数から微積分や極限、集合・論理を、より実学的に解説している点で非常に面白く読めました。特にベクトルや複素数、行列は高校や大学で授業を受けていても、あまり面白いという記憶がなかったので、現役の学生時代に読んでいたらもっと般教の授業に身が入ったんじゃないかと思いました。2020/05/20
ふみふみ
11
題名の通り高校で習う数学が現実社会のどんなところで使われているかを説明した本で数式の詳しい解説はありません。なので読み進むにつれ、微積分あたりからもやり始め, 三角関数以降は雰囲気で読み飛ばす次第。又、後半進むにつれ、ページ数の制限ではしょったのか息切れなのか、内容も薄くなっていった気がします(特に6,&7章)。本書の着眼点はとてもいいと思いますが、私レベルは元からきちっと学びなおさなきゃ駄目だなと思いました、高校数学。2023/10/31
みんく
8
極限、三角関数、ベクトル、複素数などが、なんで必要なのか、どの分野で使われているのか。ベクトルと言えば矢印だけど、本質はそうじゃなくて、ひとつの箱にたくさんの数字を詰めること。プログラミングにも似たような話が出てきたっけ。統計の章では、タイムリーな話題が。確度99%のウイルス検査で陽性になっても、本当にウイルスに感染している確率は50%!!こんなことってあるんだー。これは、10000人のうち、感染者が1%の場合だそう。勉強になりました。西成活裕「とんでもなく役に立つ数学」の方が難しいけど実践的かな。2020/07/26
やん
3
図書館の青少年コーナーで見かけて。著者はエンジニア。高校で学ぶ数学が実際の社会でどのように活用されているかを丁寧に解説してくれる。高校の頃こんなふうに教えてくれる先生がいたらなあ。本書でもベクトルや行列、その後の集合や論理あたりがちょっと難しかったけど、コンピューターで応用されている具体例がわかりやすくて読み終わった後もじわじわと染み込んでくる気がする。本書のような丁寧さと易しさで書かれた、実際の高校数学の教科書の副読本があったらいいのに。2021/06/23