内容説明
近代日本は、西洋列強のアジア進出に対応して「自国の安全」と「東アジアの近代化」を図ろうとした。だが、その夢は挫折し、いまだに敗戦の後遺症から立ち直れないでいる。物が溢れる中で精神の荒廃が進む日本人に、今求められているのは「人間としての品格」であり、しっかりとした歴史観に支えられた「現代的教養」である。いまこそ「武士道」精神に学び、世界から信頼され、尊敬される日本人にならなければならない。本書では、日清・日露戦争から日米戦争に至る歴史の潮流を明らかにし、戦後の日本は何を得て、何を失ったかを問う。
目次
第1章 日清戦争とは何だったのか
第2章 台湾の近代化と日本
第3章 世界史を変えた日露戦争
第4章 大学制度の拡充と拓殖大学
第5章 アジアへの眼差し
第6章 満州事変の勃発
第7章 支那事変の泥沼
第8章 大東亜戦争への道
第9章 断絶を乗り越えて
第10章 武士道に学ぶ
著者等紹介
草原克豪[クサハラカツヒデ]
1941年、北海道生まれ。東京大学教養学部卒業。文部省に入り、コーネル大学経営行政大学院留学、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)勤務を経て、文部省大臣官房人事課長、大臣官房審議官(高等教育局担当)、生涯学習局長を歴任。1997年から拓殖大学北海道短期大学学長・拓殖大学副学長
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