インターナショナル新書<br> 福沢諭吉―敗け続けの偉人

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福沢諭吉―敗け続けの偉人

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797681727
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

教科書にいない福沢諭吉――敗け続けた男が、日本を変えた
『学問のすすめ』を書き、慶應義塾を開いた福沢諭吉。明治という大きく時代が動き出す中で、日本と日本人のよりよき未来のために全力を尽くした偉大な教育者である。
――だが、私たちは彼のことをどれだけ知っているだろうか?
周囲に馴染めなかった少年時代、思うように進まぬ勉学、攘夷の中での洋行帰り、謹慎中に幕府が滅亡、明治十四年政変に巻き込まれ新聞発刊が無に、慶應義塾廃校の危機……数々の困難にもなぜ、心折れずに立ち上がり続けられたのか?
気鋭の政治史学者が新しい視点から「福沢諭吉」を問い直す意欲作!

――終章「福沢諭吉の面白さ」より
福沢を偉人とするならば、そのユニークさは、敗北の多さにあろう。
幕末、西洋を体験した洋学者の福沢は、その知見を存分に生かして徳川幕府を立て直そうと考えた。しかし、福沢の声は、門閥制度の壁に跳ね除けられた。伊藤博文がイギリス留学の経験を活かして長州藩での立場を築いていったことを考えれば、たとえ置かれた状況が違うにせよ、もっとしなやかに振る舞う方法もあったのかもしれない。福沢は、よくいえば真っ直ぐであり、悪くいえば意固地であった。

――目次より抜粋
序 章 福沢諭吉の難しさ
第一章 誕生と勉学
一 漢学の時代 二 蘭学の修行 三 英学の発見
第二章 西洋体験、そして明治維新
一 アメリカ――「千里外に出て困り候は酒斗也」 二 ヨーロッパ――「百聞不若一見」三 「王政維新」と「一身の進退」
第三章 政治への関わりと敗北
一 福沢と論敵たち 二 「政治」への試み 三 明治十四年の政変
第四章 官民調和の模索
一 『時事新報』 二 朝鮮問題 三 語ったこと、語らなかったこと
第五章 晩年と死
一 朝鮮問題、再び 二 老爺の福沢、後身への思い 三 死、そして独立自尊
終 章 福沢諭吉の面白さ

【著者略歴】
久保田 哲(くぼた さとし)武蔵野学院大学教授。1982年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。専攻は近代現代日本政治史。著書に『元老院の研究』(慶應義塾大学出版会)、『帝国議会』(中公新書)、『明治十四年の政変』(インターナショナル新書)、『図説 明治政府』(戎光祥出版)、共著に『なぜ日本型統治システムは疲弊したのか』(ミネルヴァ書房)などがある。


【目次】

内容説明

筆からペンへ―もう一つの幕末維新史。慶應義塾の創設者、『学問のすゝめ』の著者として、近代日本の象徴とされる福沢諭吉。しかしその歩みは、決して順風満帆ではなかった。少年時代の孤立、進まぬ学問、攘夷の中での帰国、政変による新聞発刊の頓挫、塾の存亡の危機…激動の時代に道なき道を進み、幾度もの挫折に見舞われながらも、彼は思考を止めなかった。気鋭の政治史学者が新しい視点から「福沢諭吉」を問い直す意欲作!

目次

序章 福沢諭吉の難しさ
第一章 誕生と勉学―天保五年~安政六年(一八三四~五九)
第二章 西洋体験、そして明治維新―安政七年~明治五年(一八六〇~七二)
第三章 「政治」への関わりと敗北―明治六年~一四年(一八七三~八一)
第四章 官民調和の模索―明治一五年~二六年(一八八二~九三)
第五章 晩年と死―明治二七年~三四年(一八九四~一九〇一)
終章 福沢諭吉の面白さ

著者等紹介

久保田哲[クボタサトシ]
日本政治史学者。1982年東京都生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。慶応義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。専攻は近現代日本政治史。立正大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

12
恥ずかしながら福沢と言えば、大学創ったことしか思い浮かばないものだったので、本書は色々知れて面白かった。リベラリストにしてナショナリストな福沢の複雑な内面を、著者なりに考察しており、福沢が言ったこと・言わなかったことから、その変わらぬ信念や情の部分がよくわかる。終生「在野」に身を置いた福沢だったが、その裏には譜代大名家に仕え、幕臣にもなった青年期の経験が、敵である「薩長」と組むのにどうしても抵抗感を覚えさせたのかな。政治家でも経営者でもなく、教育者だった福沢の、精一杯の「痩せ我慢」だったのだろう。2026/05/06

Go Extreme

3
👤近代日本の象徴=順風満帆? 🏃少年期:孤立+進まぬ学問 🧱幕末:西洋体験の知見⇒幕府刷新 🌀結果:門閥制度の壁⇒挫折 ⚔明治:攘夷で帰国+幕府滅亡 📰政変:新聞発刊頓挫 🏫危機:慶應義塾の廃校寸前 ⚖立場:薩長への抵抗心⇒終生「在野」 💪神髄:幾度もの敗北≠心折れる 💡行動:思考停止ゼロ⇒『学問のすゝめ』 🌱結論:敗け続けた男⇔日本を変えた偉人2026/06/07

志村真幸

1
 福沢という人間が何を目標として活動していたかは、これまでよく分からないところがあった。そのときどきによって変節しているかに見え、政治音痴といわれることもあった。しかし、本書は福沢の信念や行動原理をつかみとって提示しており、その欠点や失敗もふくめて描いたところに説得力がある。  在野にありながら同時代に多大な影響力を持ち、現代まで尊敬され続けている理由が見えてきた。  魅力あるひとりの人間として描き出すことに成功しており、福沢諭吉の伝記の決定版になるのではないだろうか。2026/04/08

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