インターナショナル新書<br> おいしい味の表現術

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インターナショナル新書
おいしい味の表現術

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797680959
  • NDC分類 814
  • Cコード C0281

出版社内容情報

SNS、食レポ、お店の宣伝で、味の表現に困らなくなる1冊!
食をうまく伝えたいすべての人に。
コク・キレ・のどごしの意味は? 生チョコの「生」って何? など味にまつわることばを言語のプロが徹底分析。またカレーやラーメン、お菓子の味のおいしさを、比喩やオノマトペを利用して効果的に伝える方法をわかりやすく解説。
解き明かされるレトリックの数々に驚かされ、日本語の奥深さを堪能できます。引用した東海林さだおさん、阿川佐和子さんなどの名文や、『美味しんぼ』『神の雫』『孤独のグルメ』などグルメ漫画のセリフも味わい深く、図や表も多用しています。
食にまつわる楽しいコラムも箸休め的に掲載。

【目次より抜粋】
序章 ことばから味へ・味からことばへ(瀬戸賢一)
五感で表現する/味ことば対〓シズルワード〓

第一章 コク・キレ・のどごし(宮畑一範)
コクの有無/キレの多義/のどごしは滑・軽・快
第二章 「生」の味と魅力(瀬戸賢一)
生バウムクーヘンって何だ?/もちもちととろとろ、そして「~たて」                                
第三章 味の「宝石箱」のヒミツ(辻本智子)
食べ物は宝石/「箱」の魔力/留まる味
第四章 女の「うまい」・男の「おいしい」――男性しか「うまい」と言わないのか?(稲永知世)
「うまい」と「おいしい」の割り当て率/結局「うまい」は男性専用?
第五章 マンガな味――ジャンルに根ざした味覚の表現(山口治彦)
説明せりふ/心象風景描写
第六章 カレーなるおいしさの表現(小田希望)
ルーの見た目/カレーなる味の図解
第七章 ラーメンの味ことば(山添秀剛)
神の舌を持つ男/ラーメンの味は生き物
第八章 お菓子のオノマトペ(武藤彩加)
オノマトペの重要性/クックパッドのオノマトペ
 
コラム
肉の煙/魚の時間 他(小森道彦) 下町の洋食屋さん/ロンドンの中華 他(安井泉)

編者:瀬戸賢一(せと けんいち)
1951年京都府生まれ。大阪市立大学文学研究科後期博士課程単位取得。博士(文学)。大阪市立大学名誉教授。専門はレトリック・言語学。主な著書に『日本語のレトリック』(岩波ジュニア新書)、『書くための文章読本』(集英社インターナショナル)など。編著書に『ことばは味を超える』、『味ことばの世界』(共に海鳴社)など。

著者:味ことば研究ラボラトリー
味にまつわる言葉を研究し、情報交換をしている言語研究者集団。メンバーは、瀬戸賢一、宮畑一範、辻本智子、稲永知世、山口治彦、山添秀剛、小田希望、武藤彩加、小森道彦、安井泉。(本書の章立て順)

内容説明

もう味の表現に困らない!食のおいしさを伝えるのが楽しくなる1冊!コク・キレ・のどごしの意味は?生チョコの「生」って何?など味にまつわることばを言語のプロが深掘り、徹底分析。さらにカレーやラーメン、お菓子の味を、比喩やオノマトペをを駆使して効果的に表す方法を伝授。応用自在の表現術です。引用した名文やグルメ漫画のセリフも味わい深い本書。さまざまなレトリックに驚かされ、日本語の面白さも堪能できます。

目次

ことばから味へ・味からことばへ(瀬戸賢一)
第1部 ことばの味―ことばから味へ(コク・キレ・のどごし(宮畑一範)
「生」の味と魅力(瀬戸賢一)
味の「宝石箱」のヒミツ(辻本智子)
女の「うまい」・男の「おいしい」―男性しか「うまい」と言わないのか?(稲永知世))
第2部 味のことば―味からことばへ(マンガな味―ジャンルに根ざした味覚の表現(山口治彦)
カレーなるおいしさの表現(小田希望)
ラーメンの味ことば(山添秀剛)
お菓子のオノマトペ(武藤彩加))

著者等紹介

瀬戸賢一[セトケンイチ]
言語学者。1951年、京都府生まれ。大阪市立大学名誉教授。専門はレトリック、言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字の旅遊人

41
『時間の言語学』の瀬戸賢一先生、こんな分野に入っておられるとは、驚きと共に嬉しいです! そして本書、まずは様々な作品の引用を見せられ感動。文章表現とは常識を超える技なのだ。グルメ・料理そのものをテーマにした文章だけでなく、例えば柚木麻子『BUTTER』を思い出そう。こういう工夫が、努力が、やはり必要だ。と文章を書くことに関して思いを新たにさせていただきました。「食べログ」にも時々投稿しているのだけど、まずはそこからやってみよう。写真ではなく、文章で読ませてやる! 蛇足ながら、分析としても面白い一冊だった。2022/04/21

活字スキー

26
飲食は生き物にとって生命活動を維持するために不可欠な基本中の基本であると同時に、美味しいものをいただくことそれ自体が大いなる喜びにもなる。ヒトは何かインプットするにもアウトプットするにも言語に頼ることがほとんどなので、どんな分野においても語彙力はあればあるほど精度も効率も高まる。せっかくの御馳走も、ボーッと食べちゃ勿体ない。味に関する表現を様々な形で解析した本書は、美味しいものをより美味しくいただき、より楽しむ助けになるだろう。 2022/04/21

タルシル📖ヨムノスキー

21
美味しさの表現を言語学的に分析し解説した本。特に漫画における美味しさの表現を①説明ゼリフ、②モノローグ、③心象風景描写の3つに分類しているのが面白い。そうか〝美味しんぼ〟のあの表現は説明ゼリフに分類されるのか。なるほど。その他にもビールにつかわれる「コク、キレ、のどごし」の話とか、カレーライス、ラーメン、そしてスイーツのオノマトペまで、とにかく感心することしきり。とりあえず「美味い」と「ヤバい」以外で美味しさを表現する努力をしよう。それと本文では触れられていないけど「普通に美味い」は褒め言葉じゃないよね。2023/03/08

きゅー

11
言語学者が本気で考える味の表現の方法論。最近のテレビで料理を食べたときのファーストフレーズは2種類「めちゃくちゃ美味い」か「めっちゃ美味い」。女性だと美味いがおいしいに変わるくらい。こうした味の表現の貧困化に対して、どのようなフレーズが可能なのか考察する一冊。一番の特徴は、味覚の共感覚という考え方。たとえば、軽い味は触覚、香ばしい味は嗅覚、静かな味は聴覚による印象を味の表現として利用している。このような味覚以外の感覚を表現の貸し手として、味覚に表現を提供することで、表現のレパートリーが格段に増えるという。2023/07/05

ろぶくん

10
味の表現についての本。コク・キレ・のどごしとは何か?など興味深い話題がたくさんあっておもしろかったです。読んだだけで少し料理に詳しくなったような気がするから不思議。おいしいものを食べたときに、ほとんど「おいしい」だけで片付けてた自分が恥ずかしくなりました。2022/04/29

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