出版社内容情報
古くて新しいヘルスリテラシー”養生”
病をよせつけない暮らし方とは?
膨れ上がる医療費、慢性的な医師の不足、不十分な医療機関の連携、世代間の負担や給付の格差、薬剤費比率の高さ……課題山積のなか根本的な打開策がないままコロナ禍へと突入して、医療崩壊の瀬戸際に立たされている現在、「いかに健康を維持するか」がますます重要になっています。
そんななか、病気にならない生き方として、「養生」の考え方が重要になると説くのが著者の伊藤和憲教授です。「養生」とは中国で古来より蓄積されてきた東洋医学に基づいた健康観で、日本では江戸時代の健康指南書『養生訓』で広く知られています。
科学の発達した現代でも通用するのかと思われがちですが、これまでの病気・予防・治療という概念だけでは、健康であり続けることはむずかしいのも事実。医療の在り方が問われている今こそ、我々が身につけるべきヘルスリテラシーとして、「養生」という古くて新しい健康観を再評価すべき時期にきていると言えるでしょう。
本書では、現代人に必要となる「養生」のエッセンスをわかりやすく解説。また、暮らしのなかでかんたんに実践できる「養生」法を数多く紹介しています。本書を読んで、ぜひあなたの健康観をコロナ時代のヘルスリテラシーにアップグレードしてください!
【著者略歴】
伊藤和憲(いとう かずのり) 1972年生まれ。明治国際医療大学鍼灸学部 学部長・教授。同大学院鍼灸学研究科大学院研究科長・教授。附属鍼灸施設臨床部長。東洋医学の効果効能を科学的に立証し、エビデンスの蓄積を進めている。同大鍼灸院にて治療に当たるとともに、自身が大病を患った経験からセルフケア指導など社会啓蒙活動にも積極的に取り組む。2018年より養生学寄付講座を開催中。著書に『はじめてのトリガーポイント鍼治療』『トリガーポイントマップ』(いずれも医道の日本社)など。
内容説明
膨れ上がる医療費、医師不足、不十分な医療機関の連携など、我が国の医療は課題山積のままコロナ禍へと突入した。医療崩壊の瀬戸際に立たされ、あらためて医療の在り方が問われている今、健康であり続けることの重要さが再認識されつつある。その具体的な実践法として見直されているのが古来より伝わる「養生」の考え方。「病を寄せ付けない暮らし」は、まさに我々が今こそ必要としている健康観だ。古くて新しいヘルスリテラシーを現代人に問い直す。
目次
第1章 身体の物差しを替える(養生のルーツ;『養生訓』のターゲットは超高齢者だけ? ほか)
第2章 身体のタイプを知る(エンジン=脳・内臓・筋肉;アクセル&ブレーキ=自律神経 ほか)
第3章 身体のタイプ別養生法(自分のタイプに合った養生を覚えよう;エンジンタイプの養生法 ほか)
第4章 季節に寄り添う養生(季節の移り変わりと人体の関係;二四節気と七二候 ほか)
第5章 人生一〇〇年時代の養生(人生の四季;長くなった人生を「二毛作」にする ほか)
著者等紹介
伊藤和憲[イトウカズノリ]
明治国際医療大学鍼灸学部学部長・教授。同大学院鍼灸学研究科大学院研究科長・教授。附属鍼灸施設臨床部長。東洋医学における効果効能の科学的な立証を目指す。同大鍼灸院にて治療に当たるとともに、自身が大病を患った経験からセルフケア指導など啓蒙活動にも積極的に取り組む。2018年より養生学の学問的基盤を構築する寄附講座を開講中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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志村真幸
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