インターナショナル新書<br> 公共貨幣入門

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インターナショナル新書
公共貨幣入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797680867
  • NDC分類 337.2
  • Cコード C0233

出版社内容情報

誰も教えてくれなかったお金の秘密。
暗号資産が世界を変える。
公共貨幣とは、議会や政府等の公的機関が無利子で発行する貨幣のこと(産業革命がおこるまで、つまり資本主義制度の転換まで、世界は公共貨幣だった)。これに対して、現在の貨幣システムは債務貨幣で、誰かが借金したときに民間銀行が利子付きで生み出す貨幣のこと。この隠された貨幣システムの謎を、独自の経済モデル分析で解き明かし、新たな貨幣システム「公共貨幣」を提唱したのが本書。その実現をめざして、暗号資産(電子公共貨幣=EPM)による具体的なシステム移行などにも言及する。「公共貨幣」を取り戻せば「ゼロ成長」から脱却でき、新しい未来が開けることを論証する。

【本文より抜粋】
1882年の日本銀行設立と紙幣整理が行われてから2021年現在に至るまでの140年間、日本の経済社会は債務貨幣システムに取って代わられた(国盗り)。その結果、今や公共貨幣は吹けば飛ぶような0.3%にまで縮小してしまい、利息付きの債務貨幣が99.7%と横行している。もちろん、この債務貨幣システムが十分に機能していれば何も問題はない。
しかしながら、この債務貨幣システムは重大なデザイン欠陥を内包している。その結果、私たちは明治以来、金融恐慌、不況、失業、戦争、インフレ・デフレ、所得格差等々、債務貨幣システムのデザイン欠陥に起因する数多くの経済的・社会的危機に見舞われてきた。また、最近では私たちの政府が借金地獄に陥り、破局への道を歩んでいる。

【目次より抜粋】
はじめに貨幣の定義あり
第1章 債務貨幣システムと「失われた30年」
第2章 主流派経済学の破綻
第3章 MMTは債務貨幣のデザイン欠陥を隠蔽
第4章 公共貨幣システムへの移行
第5章 公共貨幣で新国生みイニシアティブ

【著者略歴】
山口薫(やまぐち かおる) 国立アンカラ社会科学大学(トルコ)大学院教授、公共貨幣フォーラム代表理事。
兵庫県生まれ。カリフォルニア大学バークレー校経済学博士号(1985年)。カリフォルニア州立大学、サンフランシスコ大学、ハワイ大学、同志社大学大学院ビジネス研究科等で教鞭をとる。
著書に『公共貨幣』(東洋経済新報社)など。

山口陽恵(やまぐち ようけい) 日本未来研究センター研究員(システムダイナミックスグループ)、公共貨幣フォーラム理事。
愛知県生まれ。EUのエラスムス・ムンドゥス修士号(EMSD 2017年)。
フィンテック企業・ソラミツ(貨幣・経済システム研究所所長)を経て、現在は日本未来研究センターでASDマクロ経済モデル開発に従事。

内容説明

日本の「失われた三〇年」は主流派経済学の処方箋を素直に実施した結果である。新古典派経済学による構造改革は低賃金の非正規労働者を増やし、ケインズ経済学による財政・金融およびリフレ政策は一〇〇〇兆円を超える借金地獄をつくった。原因は貨幣システムの欠陥にある。主流派経済学やMMTの誤りを指摘し、現在の「債務貨幣」にかわる新たな貨幣システム「公共貨幣」を提唱。「公共貨幣」を取り戻せば「ゼロ成長」から脱却でき、新しい未来が開けることを論証する。

目次

第1章 債務貨幣システムと「失われた30年」(あなたのお金は誰かの借金;銀行貸出と預金創造 ほか)
第2章 主流派経済学の破綻(市場原理主義の新古典派経済学;外生的債務貨幣を想定するケインズ経済学 ほか)
第3章 MMTは債務貨幣のデザイン欠陥を隠蔽(貨幣理論を分類すれば4つしかない;MMTは虚偽の貨幣論 ほか)
第4章 公共貨幣システムへの移行(システムの移行目標;移行の7プロセス ほか)
第5章 公共貨幣で新国生みイニシアティブ(公共貨幣への移行:2つの登山道;新国生みイニシアティブの5大プログラム ほか)

著者等紹介

山口薫[ヤマグチカオル]
国立アンカラ社会科学大学(トルコ)大学院教授、公共貨幣フォーラム代表理事。兵庫県生まれ。カリフォルニア大学バークレー校経済学博士号(1985年)。カリフォルニア州立大学、サンフランシスコ大学、ハワイ大学、同志社大学大学院ビジネス研究科等で教鞭をとる

山口陽恵[ヤマグチヨウケイ]
日本未来研究センター研究員(システムダイナミックスグループ)、公共貨幣フォーラム理事。愛知県生まれ。EUのエラスムス・ムンドゥス修士号(EMSD 2017年)。フィンテック企業・ソラミツ(貨幣・経済システム研究所所長)を経て、現在は日本未来研究センターでASDマクロ経済モデル開発に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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肉尊

14
従来の債務貨幣理論は、公債の発行を景気のカンフル剤としていたが、民間投資に比べ乗数効果が低いことが明らかとなっている。現代貨幣理論(MMT)では、国債を担保としたBI(ベーシックインカム)の導入などを掲げる声もあるが、目前の餌に釣られる政策は①金融メルトダウン②ハイパーインフレ③政府のデフォルトを招くと著者は警告する。国債という資源は無尽蔵でなく、徐々に政府の信用が低下していくことに留意せねばなるまい。著者の言う日銀の政府化でなく、日銀解体に伴うメガバンク合弁銀行などMMTに対する代替案は複数あろう。2021/10/17

佐藤一臣

5
通貨は債務通貨と公共通貨の2種類。現在流通している通貨は約99%が債務通貨。現存の公共通貨は硬貨だけで、世界の経済は誰かがだれかに借金することで成立しているらしい。そもそも信用創造が世界の経済をおかしくしているそうで、無からお金を生み出す錬金術が好不況を繰り返させていると言う。このまま膨大な赤字国債を続けていると、日本政府はデフォルトしないが、代わりに日本の民間がデフォルトするということだ。失われた30年の要因として、非正規雇用を挙げているが、高齢化による社会保障費の増大に触れていないのはどうなのだろう?2024/07/04

スターライト

4
バブル崩壊以降の日本経済衰退の原因は、新古典派経済学による構造改革、ケインズ経済学による財政・金融・リフレ政策にあるとし、その処方箋として著者が提唱する公共貨幣システムの構築と移行プロセスを明らかにする。とりわけ借金地獄に拍車をかけるMMT理論批判に紙数を費やし、その「欺瞞性」を徹底暴露。企業・家計・政府の債務合計に匹敵する1400兆円の債務貨幣を、国会の監督下に置く公共貨幣委員会を中心に償還していくと同時に、雇用問題もむらトピア経営で解決するという。MMT側からの反論も読んでみたい。2021/12/09

Go Extreme

3
貨幣の定義あり 債務貨幣システムと「失われた30年」:銀行貸出と預金創造 債務総額の内訳と日本経済の驚きの事実 失われた30年 借金地獄と3つの破局シナリオ 主流派経済学の破綻:市場原理主義の新古典派経済学 IS-LM理論の破綻 パラダイムシフト MMTは債務貨幣のデザイン欠陥を隠蔽:貨幣理論の4分類 MMTは虚偽の貨幣論 公共貨幣システムへの移行:システムの移行目標 移行の7プロセス 公共貨幣システムの新経済風景 公共貨幣で新国生みイニシアティブ:2つの登山道 新国生みイニシアティブの5大プログラム2021/10/24

志村真幸

1
 「公共貨幣」という概念は、現在の「債務貨幣経済システム」にとって代わるものとして想定されている。  現行の経済システムに対する批判の部分は、きわめて説得的で、納得のいくものであった。バブル崩壊後の「失われた30年間」による経済停滞は、このまま進めば確実に日本を滅ぼしてしまう。そのことが理論や数的指標によって明確に示されている。  ただ、公共貨幣がどこまで有効なのかは、本書だけでは充分には理解できなかったというのが、率直な感想だ。もう少し著者の主張をいろいろなところで確かめてみたい。 2021/10/08

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