内容説明
進学予備校のカリスマ講師が、ピタゴラスの定理で相対論を伝授!空間と時間の謎、生命の関係までを考え抜く!
目次
第1章 相対論が分かれば、時空の不思議が分かる
第2章 光速で動けば時間は止まる
第3章 さらに不思議な一般相対論
第4章 空間と時間の哲学的考察
第5章 物質と生命の狭間
第6章 生命と時間の流れ
第7章 物質が空間と作り、生命が時間を創る
著者等紹介
橋元淳一郎[ハシモトジュンイチロウ]
東進ハイスクール講師、SF作家、相愛大学名誉教授。日本時間学会会員等。1947年、大阪府生まれ。京都大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エムパンダ
20
著者の大学受験用物理参考書は私のバイブル。相変わらず文章が上手くて、難しい概念もわかったように感じられる。実際に理解できているかは疑問だが。時間軸と空間軸が直交しない斜交座標系の考え方、時空とは主観的なものという考え方、哲学的な考察も面白かった。2021/09/10
原玉幸子
14
我々は、ニュートン物理学、一般相対性理論、量子力学、其々の科学理論の確立と発展の歴史を知り、「時間とは」に思いを巡らすのですが、マクタガートの哲学的な「時間非実在性」の考察に、シュレディンガーから福岡伸一に至る生物と「動的平衡」の視点を交えた著者の時間と表裏一体の空間に迫るアプローチ迄は「イメージが分かればOK」と、解った積りでいても、プリゴジン「散逸構造」やローレンツ変換やミンコフスキー空間は、全くのお手上げでした。理解出来ない(半永久的に再読しない)羨望の新書を◎推奨と評価します。(◎2021年・春)2021/02/05
プランクマン
14
相対性理論(ミンコフスキー空間)の説明は、初歩の初歩だと思われるが確かにシンプルでわかりやすい。また読んでいて楽しいのだが、ふとタイトルを思い出して、あれ空間は結局…?という感じで読み終えた。余談も含めて話が多岐にわたる影響で、本書の骨子に対する自身の理解が追いついてない気もするので再読する。 2020/12/13
寝落ち6段
13
空間は、存在するのかと言われても、いや、今、自分がここにいるところが空間じゃあないのか。と思うのだけれども、今そこにいる空間は、どのように成立しているのかと問われると、説明できない。ある空間では例えば物体が動いたり、腐ったり、風化したり、化合したりと何かしらの変化が起こる。空間の成立には時間が関係する。今、この空間を説明するには、それは人類の叡智が必要になってくる。分かったと言われれば、ほとんど理解できていないが、当たり前の物を考察することがここまで奥深いことに感動を覚える。2022/04/10
むた
12
めっちゃ面白かった。理解できたかどうかと聞かれれば間違いなく理解できていないのだけれど、そんなことは関係なくわくわくしながら読んだ。たまたまだけど先に読んだシュレーディンガーさんや、ユクスキュルさんの著書と繋がっていたのもテンション上がる。時間と空間て結局何なのか、天才たちがこの問題に取り憑かれてしまった気持ちがほんの少しだけわかった気がした。2021/10/03