感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
23
知の巨人と呼ばれる5人の世界的学者へのインタビュー集。かなり高齢が多数。それぞれの専門分野から始まって、人間の社会性や進化、グローバル化、インターネットやAI、ファシズムやポピュリズム、これからの教育などについて聴き比べもできる。最初の昆虫学者ウィルソンとの話で、最近のSTEM教育を批判してまずは数学や物理を重視するのではなくフィールドワーク(生物)から入り、自然に対して情熱を高めるのがよいということが一番印象に残る。2023/10/28
まいこ
12
5人にインタビューしたもの。インタビューよりもやっぱり著作が良いし、一人の書いたものをじっくり読むほうが自分にはあってるみたいだ。ダニエル・デネット氏のは何度か借りているけれど、よくわからないままいつも返却してる。この短いインタビューを読んでも、やっぱりよくわからなかった。2020/07/19
yooou
8
☆☆☆☆☆ 登場してくる方はみんなすばらしかったけどもやっぱりとりはチョムスキーですね。ブラジルの話は全然しらなかった。観たこともない世界観へと連れて行ってくれるチョムスキーは余人をもって代えがたい。いなくなったら僕らはどうすればいいのだろうかと狼狽えるばかりであります2021/10/06
フリウリ
7
みなさんのおっしゃることは、それぞれ道理があるなあと思って読みましたが、つまるところ、少し余裕をもったほうがいい、いい加減でだいたいでいい、そういう余裕から未来は開けてくるのだろう、と思いつつ、一口に未来、将来といっても数十年後、数百年後、数千年後があることには、注意しないといけないと思いました。インタビュアーの吉成真由美氏は、問題群を方向づけてインタビューを進めていて、とてもわかりやすく素晴らしいです。一方、方向性を定めると回答(結論)が通俗化・陳腐化することについて、考えました。72024/12/11
武井 康則
7
著名な科学者で政治的発言もしている5人へのインタビュー。ポピュリズム、貧富の拡大、ネットがかえって排他的な社会をつくっているのではないかなど。まず簡単な専門分野についての質問、紹介となるが、~するところの~、~ことの~等長文が続き、しかも言葉が直訳。そんな難しいことは言ってないのに。次に質問が恣意的で答えを誘導している。だから、それぞれの個性が全く出ていない。ポピュリズムはファシズム的だ。貧困の格差がある。排他的で孤立してると表題通りに答えさせたいだけ。メンバーを見るともったいない。2020/05/28