はざまのわたし

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はざまのわたし

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797674583
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

つねに私は「はざま」の中で葛藤し、苦しみつづけてきた──。
在日コリアンの家庭に生まれた小説家・深沢潮がつねに感じてきた違和感と劣等感の正体を、「食」を手がかりに解き明かしていく連作エッセイ。

【いとうあさこさん(タレント)も絶賛!】
「食べることは生きることであり、生きてきた軌跡の断片をこのエッセイに書いた」
私も人生の中で“食”がとても大切。だから“食”を思い出すと、そこに人生の話が勝手についてくる。それにしても深沢さんの見てきた、感じてきたことと私のそれはまったく違うはずなのに、共通点が多いのは中学高校の同窓生だから!?
「聖子ちゃんカット」「水銀の体温計を細工して熱あるふり」──「遺伝的にコレステロール値が高くなりやすい」まで似ている(笑)

【本書の目次より】
第一話 愛しのキムチ
第二話 珈琲を飲むとき
第三話 寿司におもう
第四話 カップ麺を食べ続ける
第五話 酒とともにうたう
第六話 嗚呼(ああ)、フライドチキン
第七話 肉をともに食べるひと
第八話 ゆで豚を前に
第九話 ベーグルにクリームチーズたっぷりで
第十話 手作り、のチョコレート
第十一話 ダイエットとの長い付き合い(前編)
第十二話 ダイエットとの長い付き合い(後編)
第十三話 ホテルでアフタヌーンティー(前編)
第十四話 ホテルでアフタヌーンティー(後編)
第十五話 サンドウィッチを片手で
第十六話 しめは、ヌルンジかお茶づけか

【著者略歴】
1966(昭和41)年、東京都生まれ。2012(平成24)年「金江のおばさん」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。受賞作を含む連作短編集『縁を結うひと』(新潮文庫)を始め、『ひとかどの父へ』(朝日文庫)、『緑と赤』(小学館文庫)、『海を抱いて月に眠る』(文春文庫)のような在日の家族が抱える「答えの出ない問い」に向き合う作品や、現代女性の価値観に切り込む作品を次々と発表。既刊書には『かけらのかたち』(新潮文庫)、『乳房のくにで』(双葉文庫)、『私のアグアをさがして』(KADOKAWA)、などがある。
最新作『李の花が散っても』(朝日新聞出版)は李氏朝鮮最後の皇太子となった李垠と結婚した梨本宮家の長女・方子の運命を経糸にして、大正時代から戦後までの日韓関係の複雑な側面を描きだし、読書界の話題となった。

内容説明

作家・深沢潮、待望の自伝的エッセイついに刊行!「食」を手がかりにして描く、一人の女性の葛藤と成長の物語―。

目次

愛しのキムチ
珈琲を飲むとき
寿司におもう
カップ麺を食べ続ける
酒とともにうたう
嗚呼、フライドチキン
肉をともに食べるひと
ゆで豚を前に
ベーグルにクリームチーズたっぷりで
手作り、のチョコレート
ダイエットとの長い付き合い(前編)
ダイエットとの長い付き合い(後編)
ホテルでアフタヌーンティー(前編)
ホテルでアフタヌーンティー(後編)
サンドイッチを片手で
しめは、ヌルンジかお茶づけか

著者等紹介

深沢潮[フカザワウシオ]
1966(昭和41)年、東京都生まれ。2012(平成24)年、「金江のおばさん」で「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。受賞作を含む連作短編集『縁を結うひと』(新潮文庫)をはじめ『ひとかどの父へ』(朝日文庫)、『緑と赤』(小学館文庫)、『海を抱いて月に眠る』(文春文庫)のような在日の家族が抱える“答えの出ない問い”に向き合う作品や、現代女性の価値観に切り込む作品を次々と発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ネギっ子gen

58
【食べることは生きること】在日コリアンの家庭に生まれ育った作家が、母親との確執・自分の中にある根強いルッキズム・卑屈さ抱えながら作家への道を歩んだことなどを振り返り、「食」を手がかりにして著者自身の来し方を綴った、自伝的エッセイ。<我が家では圧倒的に「説明」が足りなかった。子どもに説明など不要と思ったのだろう。そもそも説明することなど、頭の片隅にもなかったのかもしれない。ことに韓国の風習や文化について、あるいは韓国の人たちの癖や習慣を、日本とはこう違う、ああ違うと、誰も言葉にしてくれなかった>と。ええ。⇒2025/09/23

たっきー

12
帯には自伝的エッセイとある。在日コリアンとしての自身のアイデンティティの揺らぎがタイトルの「はざま」に表されている。韓国人であることを隠し、自信がもてなかったからこその犠牲と奉仕によって相手に好かれようとするところが男性との交際にも影をさす。また親からも厳しく服装から仕事にまで口を出され、自分を押し殺して生きていた様子が読んでいても苦しくなった。自分を曲げて生きるのは本当にしんどいだろう。まだ著者の小説は未読なので読んでみたい。2025/03/20

どら猫さとっち

9
食を通じて、自らの人生を描いた自伝的エッセイ。日本と韓国にルーツを持つ著者が、本書でたどり着いたところ。どこにいても、国籍が何であれ、自分以外の何者ではない自分であること。キムチからお茶漬けまで、味の記憶は生きる記憶へとつながる。ウェブ連載時から読んで、改めてその記憶がアルバムを見るように愛おしくなる。著者は先の週刊新潮の某氏連載コラムで、名指しで誹謗中傷を浴びせかけられた。デビュー先の出版社で、こんなひどい仕打ちをされるとは。こんな素晴らしい作家を、出版社は陥れないでほしい。2025/08/22

フロッグ

9
初読みの作家さん。帯に惹かれて読んだ。在日コリアンの複雑な感じが分かりやすく伝わってきた。「サンドイッチを片手で」では、子育て中の母親の大変さが目に浮かぶ。そこは日本も韓国も同じようなものなのだなと思った。機会があったら小説も読んでみたい。2025/03/27

門哉 彗遙

6
このエッセイは深沢潮さんの人生の棚卸しだと終わりに語っている。独裁的な父と支配的な母の元、厳しく暴力的に育てられたそうだ。学校では自分のアイデンティティに苦しみ、ルッキズムに支配され続け、恋愛願望と過度な他人への奉仕、両親の束縛から解放されるために見合いを繰り返したことなど、赤裸々に「食の思い出」と共に語られている。いろいろな食べ物が美味しそうに描かれていて僕も食べたくなった。特に豚肉を白菜で包んで食べるポッサムをさっき妻にリクエストしたばかりだ。2025/08/06

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