動物哲学物語 確かなリスの不確かさ

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動物哲学物語 確かなリスの不確かさ

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797674378
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

動物の生態に哲学のひとさじ。
映画化された世界的ベストセラー『あん』のドリアン助川、構想50年の渾身作!
動物の叫びが心を揺さぶり、涙が止まらない21の物語。
哲学の入門書よりやさしく、感動的なストーリー。

どんぐりの落下と発芽から「ここに在る」ことを問うリスの青年。
衰弱した弟との「間柄」から、ニワトリを襲うキツネのお姉さん。
洞窟から光の世界へ飛び出し、「存在の本質」を探すコウモリの男子。
土を掘ってミミズを食べる毎日で、「限界状況」に陥ったモグラのおじさん。
日本や南米の生き物が見た「世界」とは?
ベストセラー『あん』の作家が描いたのは、動物の生態に哲学のひとさじを加えた物語21篇。
その中で動物のつぶやき、ため息、嘆き、叫びに出遭ったとき、私たち人間の心は揺れ動き、涙があふれ、明日を「生きる」意味や理由が見えてくる!

●私たちの心に突き刺さる動物たちのつぶやき
サル「ボスになんかなるものじゃない。なんでこんなに苦しいんだ」
アリクイ「心は進化しないのですか?」
ナマケモノ「彼女と僕は同じ世界を見ているのだろうか」
ジャガー「私たちを苦しめるのは、思い出だよ」
バク「ママ、なんで僕のここはこんなに大きくなるの?」
ペンギン「天よ、いったいどうして、僕らにこんな苦しみを与えるのですか?」

●巻頭スペシャル口絵
多和田葉子の小説の装画・挿画で知られる溝上幾久子による、動物たちの銅版画作品をカラー掲載。

【目次】
第1話 クマ少年と眼差し
第2話 キツネのお姉さん
第3話 確かなリスの不確かさ
第4話 ボスも木から落ちる
第5話 一本角の選択
第6話 コウモリの倒置君
第7話 クジラのお母さん
第8話 モグラの限界状況
第9話 ウリ坊の恥
第10話 絶滅危惧種
第11話 スローな微笑み
第12話 最後の思い出
第13話 バクの茫漠たる夢
第14話 転がる小さな禅僧
第15話 ペロリン君の進化
第16話 おじさんにできること
第17話 ピクーニャとコンドル
第18話 イグアナ会議
第19話 ゾウガメの時間
第20話 飛べない理由
第21話 対話する鳥(あとがきに代えて)

【著者略歴】
ドリアン助川(どりあん・すけがわ)
作家、歌手。明治学院大学国際学部教授。1962年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科を卒業後、1990年にバンド「叫ぶ詩人の会」を結成。解散後、執筆活動を開始。2013年出版の小説『あん』(ポプラ社)は映画化に加え、22言語に翻訳され、フランスの「DOMITYS文学賞」「読者による文庫本大賞」の二冠に。『線量計と奥の細道』(集英社、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)、『新宿の猫』(ポプラ社)、『水辺のブッダ』(小学館)など著書多数。

内容説明

どんぐりの落下と発芽から「ここに在る」ことを自問するリスの青年。衰弱した弟との「間柄」のためにニワトリを狙うキツネのお姉さん。暗闇から光の世界へ飛び出し、「存在の本質」を探すコウモリの男の子。日本・南米の動物たちが見た「世界」とは?哲学の入門書よりやさしく学べて、明日を「生きる」意味が見える物語。

著者等紹介

ドリアン助川[ドリアンスケガワ]
明治学院大学国際学部教授。1962年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。小説『あん』(ポプラ文庫)は英語、ドイツ語、イタリア語など二二言語に翻訳され、フランスでは「DOMITYS文学賞」「読者による文庫本大賞」など四冠に輝く。『線量計と奥の細道』(幻戯書房・集英社文庫、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えも

27
世界各地の動物たちに、生きていくうえでの思いを語らせると、それは畢竟、哲学になるのですね。しかも彼らの生態を丁寧に描写していて、良質な解説書にもなっています▼ドリアン助川さんって、名前を聞いた段階で勝手にお笑い芸人と思っていたので、これまで読まずにいました。どうも失礼をば致しました。2024/01/14

りらこ

26
思考や行動を言語化することで、かれらの存在が私たち人間との共通部分、いやむしろ彼らのほうが粗削りではあるけれども賢く、自分の特性を生かすことからの深い思考を可能としているのではないか、短編1篇を読むたびに、鈍器で軽く殴られながら読んだ。命のありかた時にそれは厳しく、はかなく、非力である。どうしようもなさを理不尽ととらえず、争わないことを無敵とする。おそらく何度も繰り返してよむうちに、好きな短編、向き合うことに逃げたくなる短編がでてくると思う。たとえ鈍器で毎回殴られても、それでも。2023/10/30

toto

15
たくさんの希少動物の生態や自然環境、そして心情がコミカルにシビアに描かれている一冊。 童話っぽい語りが想像させてくれる。 クマにおたま持たせて視力測定?考えるヒトならぬ、考えるアリクイのポーズってどんなだろう? 反対に命を終える者は割と淡々とした事実で述べられ、感傷的になる暇もない。捕った方にしたら明るい話だし。 ナマケモノ🦥、ジャガー🐆、ゾウガメ🐢、ペンギン🐧の章が特に好き。再読したら変わりそうで楽しみ。挿し絵の版画も素敵なので、いつか買いたい。2024/02/13

バーベナ

4
ドリアンさんの視線は、動物の眼にも、樹々にも、風にもなる。世界は知らないことだらけ。ところどころ、クスっと笑える。どうやら、哲学って頭で考えることばかりではないみたい。2023/11/29

よし

4
動物と哲学を絡めた短編集で、1つ1つが短いストーリーでしたが、考えさせられたり、切ない気持ちになったりしました。動物たちの緻密な描写や、自然の美しさが伝わってくる、どこかおとぎ話のような優しい語り口ですが、自然の厳しさや残酷さ、人間の愚かさなどがはっきりと書かれていて、今回1冊を通して読みましたが、手元に置いて1話1話丁寧に読みたい本だなと思いました。挿絵もとても魅力的でした。#NetGalleyJP2023/10/26

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